- 2007/12/17 掲載
東京デリカ、基幹システムのオープン化で業務の効率化に成功
東京デリカの従来のシステムは、会計データを扱うホストコンピュータと、売上データを扱うPOS用のサーバで構成されていた。ホストコンピュータは、独自で開発した言語を使用するが、そのためのシステム要員の確保が難しく、会計と売上のデータベースの統合が困難な状況だった。今回、RITSにより、一元化に成功、業務効率が大きく向上するという。また、ホストコンピュータを廃したことで、開発済みのソフトウェアなど過去の資産にとらわれることなく、システム拡張が行えるようになった。さらに、オープン系のメリットにより、日本版SOX法にも対応、法令順守、内部統制、個人情報保護法への対応も容易になるという。
東京デリカは今回の導入により、従来はパソコンやFAXなどを併用しないとできなかった業務の全てをPOS端末だけでできるようになったとしている。集計作業や仕入業務、経費清算処理、就業管理、予算入力などがそれだ。
また、東京デリカは、日本全国の大型ショッピングセンター(デベロッパー)に多数の店舗を出店している。出店店舗とデベロッパー間では、売上や経費の精算を随時行なう必要があるが、デベロッパー毎に内税、外税など表記が異なり、さまざまな計算書の書式と計算方式がある。それを元に伝票を起票するには、熟練した経験者が450店舗分を手作業で計算をするなど膨大な作業を要していた。今回、RITSの「デベロッパー精算機能」によりデベロッパー毎に書式と計算式をひも付けすることで多岐に渡る入力方法を簡素化、作業の効率化を実現すると同時に誰でも簡単に処理を行なえるようにした。このシステムの導入により更なる多店舗展開の推進が容易になり業績向上への貢献が期待されるという。
東京デリカでは、今まで手作業で行っていた時間700時間を削減でき、かつ年間1000万かかっていた外注費や書類運搬費を削減できるとしている。
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