- 2007/11/20 掲載
日本IBMなど、ANAの国際貨物システム構築 2009年2月稼動目指す
ANAグループは、「2009年度にアジアNo.1を達成する」というグループ経営ビジョンを掲げ、その実現に向けて2006年度に4ヵ年の中期経営戦略を策定した。中期経営戦略の中で、貨物郵便事業を成長戦略における3本柱の1つに位置づけ、基盤強化を進めている。特に、年率10から15%程度の高成長が見込まれる国際貨物は、貨物郵便事業において重要な位置を占めていることから、国際貨物システムの刷新を決定したという。
国際貨物事業は、法制度や業界標準対応など、市場の変化に迅速に対応することが求められている。そこで新国際貨物システムの構築にあたり、IBS Software Services社の次世代貨物マネジメントシステム「iCargo」を活用したIBCSのコンサルティングサービスが採用された。また、IBS Software Services社の拠点があるインドと日本の2国間にまたがる大規模プロジェクト全体を統括するために、インドIBMの開発チームとの協業を含む、大規模プロジェクトのプロジェクトマネジメント経験が豊富な日本IBMのシステム開発が採用された。
また、新国際貨物システムには、今後の市場の伸びに応じた処理量の増加にも対応できる拡張性などの要件に加え、低コストかつ短期間での開発を目指した結果、IBMのUNIXサーバ「IBM System p 590」や高性能ストレージ「IBM System Storage DS8000、DS4800」が採用された。
ミドルウエアには、IBS Software Services社と日本IBMの協業により、「iCargo」との適合性を検証し、業界標準に対応し可用性の高いJavaアプリケーションサーバ「WebSphere Application Server Network Development」、ならびにシステム間連携機能を提供する製品として「WebSphere MQ」が採用された。また開発ツールとして先進的なモデル駆動型・静的分析ツールである「IBM Rationa Software Architect」が採用され、分析、設計から開発までを統合的にサポートする。
関連コンテンツ
PR
PR
PR