• 2007/11/16 掲載

【世界市場調査】中国のミドルウェア市場、BEAやIBMに加え中国企業がシェア争い

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日本に限らず世界各地の市況をお届けする。今回は中国のリサーチ会社、易観国際の2007年第3四半期中国ミドルウェア市場レポートから。
 中国のリサーチ会社、易観国際(Analysys International)は11月14日、2007年第3四半期中国国内ミドルウェア市場レポートを発表した。発表によると、中国のミドルウェア市場規模は前年同期比2.06%増、前期比23.5%増の3億6000万元(約54億円:1元=15円換算)となった。

 参考までに日本の2006年年間ベースのミドルウェアの市場規模は、アプリケーションサーバ市場が490億2000万円、データベースソフトウェア市場が1591億円、2006年国内運用管理ソフトウェアは2288億円となっている(IDC Japanの統計資料より)。

 ベンダー別シェアではBEA、IBM、東方通科技(TongTech)の3社が上位を占め、普元軟件、金蝶Apusic、Oracle、マイクロソフト、Sun、中創軟件がそれに続く。東方通科技は、中国政府からのバックアップを受け、メッセージングミドルウェアのTongLINK/QやトランザクションモニターのTongEasyなどを提供するミドルウェア専業ベンダー。

 この四半期に特に政府関連での購入が市場を牽引。中国政府のIT関連を扱う信息産業部が、特に運輸や製鉄業において、ミドルウェアを導入し情報化を進めるよう暗に指示するコメントをしたほか、人民解放軍がBEA、東方通科技、金蝶の3社の製品を導入しようという動きが見られた。また中国政府内でミドルウェアの導入を継続して行うほか、地方政府においても導入を推進するところもあるという。

 一方、民間でのミドルウェアの認知はあまりされていないようだ。易観国際は同レポートで、現在は各社が成功事例を増やし、ミドルウェアを認知させる努力をしている段階であると説明している。

2007年第3四半期中国ミドルウェア市場ベンダー別シェア

Source:易観国際,2007


(山谷剛史)

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