- 2007/08/15 掲載
アッカ、「いつでもどこでも何でもつながる」WiMAX事業計画発表
アッカ・ネットワークスは、WiMAX事業に関して、自由な端末の接続とサービスの選択、分かりやすい料金体系、透明度が高く、実効的なMVNO(mobile virtual network operator、仮想移動通信事業者)提供の3つを目標に掲げ、「いつでもどこでも何でも」つながるコミュニケーション環境の構築を目指す。
接続サービス提供の形としては、まず、2010年までに携帯やパソコン向けにWiMAXインフラとプラットフォームの直販体制を整える予定。次段階として、カーナビゲーション、ゲーム、公共サービスなどの高付加価値サービスを、自動車会社や家電メーカ、地方自治体などのサービス提供事業者と連携し、提供する。携帯電話事業の無線ネットワークを借りうけ、独自サーービスを提供するMVNOも取り入れる考え。
事業免許取得に向けて企画立案する子会社アッカ・ワイヤレスでは、初期の必要資金として手元流動性資金約65億円、ネットワーク資産売却および買戻し方式により約43億円を調達した。また、銀行借り入れ枠約100億円も設定している。同社では、申請期間の9月10日-10月12日に向けて、事業計画の詳細を練っていく。
8月10日の臨時株主総会で代表取締役社長に就任した木村正治氏は、WiMAX事業に関して、「全社最優先事項として取り組んでいく。」と語った。また、資金調達に関する戦略的パートナーとして、通信事業会社や金融投資家など3社以上との取り組みを視野に入れていることを明らかにした。
なお、2007年12月期の連結中間決算は、DSL市場の成熟による個人向けインターネット接続サービスが伸び悩み、売上高181億4200万円(前年同期比8.4%減)にとどまった。ただし、経費節減や、通信設備利用料の遡及清算の影響で営業利益は11億6100万円(同9.9%増)、純利益11億5200万円(同406%増)となった。
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