- 2007/08/01 掲載
SBI北尾氏、今後の戦略課題は「ネット銀行・損保・生保」と「グローバル展開」
ファンド運営事業を中心とするアセットマネジメント事業の第1四半期連結業績は、売上高166億円(前年同期比56%増)、営業利益45億円(同48%増)となった。同事業の主な成果として、SBIホールディングスの代表取締役執行役員CEO北尾吉孝氏は、「ゴールドマン・サックス・グループとの資本・業務提携により運用総額1000億円体制が可能になったこと」「みずほ証券と半分ずつ出資し、環境エネルギーに投資する150億円規模のファンド設立決定」を挙げた。
また、タリーズコーヒーを全国展開するフードエックス・グローブの株式を取得価格の1.67倍で売却し、連結営業利益約17億円を計上したことを発表。現在、第3号案件として子供服大手のナルミヤ・インターナショナルの株式公開買い付けを実施している。
SBIイー・トレード証券は、手数料の価格引下げが響き営業収益154億円(同1.6%減)、経常利益61億円(同17.3%減)となった。ただし、6月末の総口座数は145万口座、預かり資産残高は前年同期比12%増の4兆2057億円と伸びを示した。
北尾吉孝氏は、SBIグループの今後の戦略的課題として、(1)各事業分野でのグローバル展開の推進、(2)ネット銀行、ネット損保、ネット生保の3大新事業開業後のサポート体制の構築、を挙げた。中でも、アセットマネジメント事業では、海外での投資を本格化させ、同事業分野での海外部門の収益を5年後に、全体の1/2まで高めることを目標とする。日本の新興市場のみに立脚しない運用体制の確立を急ぐ考え。なお、ネット銀行、ネット損保は上期に開業、ネット生保は下期中に事業免許取得の予定となっている。
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