- 2007/01/24 掲載
三菱電機の新サーバ、仮想化技術の採用とSOA対応
この度発売する「Entrance DS2000V」は、仮想化技術の採用とSOA基盤の標準搭載により、業務システム全体の連携を強化しているという。
企業の情報システムの重要度は日々増大しており、販売管理や生産管理、経理などの既存システムに蓄積されたアプリケーション資産を活かしながら、システムの規模拡大や新たな機能の追加などへの対応が求められている。
三菱電機は、企業ユーザーが永年にわたり蓄積したアプリケーション資産を継承可能な独自OS「DP-UX」を搭載した基幹業務サーバ「Entranceシリーズ」に、今回、マルチコア・仮想化技術を適用して、拠点に分散するサーバの統合や端末台数の増加にも対応できるシリーズ最上位機を発売する。
製品の特長は、3点挙げられるという。
まず1点目は、仮想化技術の採用により、接続可能端末数を2倍に拡大できた点。
従来は、受注エントリーなどの業務量が増加すると端末での応答が遅くなることがあった。今回、三菱電機の独自OSをサーバ上で複数並列に動作させる仮想化技術を初めて採用し、業務量や端末数の増加による応答速度の劣化を抑制したという。端末台数は、従来機比3 2倍の2560台まで接続できる。
アプリケーションが動作するユニットは、主系と従系の2台を標準装備して二重化し、平常時は並列運転で高速処理を行い、一方の系が故障した場合には縮退運転により業務を継続する。
2点目は、SOAへの対応により、システム変更時の作業負荷を軽減できた点。
従来は、システムを追加・変更する際、連携するシステムを再構築する必要があった。
今回、SOAに対応したデータ交換、データ分析、レポーティングなどのソフトウエアを標準装備したほか、既存システムで稼働中のプログレスIIアプリケーションをSOA化する機能の搭載により、業務システム全体の連携を容易にし、システムの追加・変更時の作業負荷を軽減するという。
そして3点目が、専用ポータル機能により、優れた運用性を提供できる点である。
最初にログインするときにユーザー認証するだけで、ポータル内のアプリケーションやデータにアクセスできる専用ポータル機能を搭載した。ブラウザーベースでエンドユーザーからシステム管理者まで、効率良く運用・管理できる。
また、システム全体のログを収集・分析する機能も標準装備しており、企業のIT統制を支援するという。
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「Entrance DS2000V」
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