- 2007/01/12 掲載
「キヤノンと東芝の関係は大きく変わります」キヤノン、SEDを完全子会社化
キヤノンと東芝は、両社がSEDパネルなどを生産する目的で共同出資して設立した「SED株式会社」について、キヤノンが東芝保有の全株を買い取り、完全子会社化すると発表した。2007年1月29日に実施される。
今回の完全子会社化は、キヤノンに対する“SED”の技術に関連する米国訴訟の長期化が予想されることから、SEDテレビ事業の早期立ち上げに向けて両社で協議した結果、SEDパネルの事業をキヤノン単独で行うことにしたというもの。SED社の現社長である福間和則は、出身元である東芝からキヤノンに移籍の上、引き続き社長を務める。
SED社は、キヤノン50%+1株、東芝50%-1株で2004年に共同出資されて設立され、ブラウン管並の応答性と色再現性を持ちながら薄型化を可能にするSEDパネルの開発・生産・販売を行っている。
設立当初は2006年にテレビなどの製品が投入される見通しを示していたが、昨年本格量産は2008年以降として遅延を表明していた。今回の完全子会社化によって、「SED搭載テレビの発売は、計画どおり本年第4四半期に日本国内において開始する予定」としているものの、製品投入が遅れる可能性が懸念されている。
両社ともプレスリリースで「今回の合意によってキヤノンと東芝の関係は大きく変わります」としている。
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