- 2006/10/03 掲載
サイボウズ、社内ブログ市場へ本格参入
社内ブログ市場の拡大を見込む
サイボウズは3日、社内ブログソフト「サイボウズブログ」のベータ版を公開した。
サイボウズブログは、企業内向けにブログ利用を行うための製品。同社の子会社、フィードパスが販売する社内ブログシステム「blogengine」のエンジン部分のOEM提供を受けて、UI部分を同社が開発した。そのため、サイボウズの主力製品「サイボウズ office」や「サイボウズ ガルーン」といった製品を利用するユーザーは容易に利用できるという。
グループウェアは中堅中小企業でも7割以上が導入する(ノークリサーチ調べ)など導入が一巡しているが、社内ブログの利用率は未だ5.5%程度にとどまっている。その一方、利用意向は約7割(gooリサーチ調べ)と高く、サイボウズでは今後イントラブログの導入が進むとみて同製品の投入を行った。
グループウェアが日々の業務活動に直結した内容を提供するのに対して、社内ブログでは組織や立場の枠を超えた気軽な情報共有が行え、「風通しの良い企業」づくりに貢献するという。同社での活用事例として、社長の青野氏が社内ブログを利用して「裏3日ボウズ日記」という社内のできごとを中心としたブログページを開設し、好評を博しているという。
機能としては、コメント承認だけでなく投稿承認も行えるほか、ひとりで複数のブログを持つことができるほか、サイボウズ製品との連携(シングルサインオン)機能を備えている。
現状OSはWindows系OSのみに対応しており、Linuxは要望があれば対応していく。これは、同製品が初心者層に狙いを定めており、Windows XP Professionalで一度ベータ版を利用してもらった後、Windows Serverなどで運営してもらうことを前提としているため。ダウンロード後プログラムファイルを展開するだけで即利用できるという。ただ、データベースにはPostgreSQLを採用しており、同社のエンタープライズ向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」がMySQLを利用しているので、その点の相違はあるが今後対応の拡大を図っていきたいとのことだ。
価格は10ユーザー版が7万9,800円(年間、税別)、300ユーザー版が180万円(年間、税別)。サイボウズ office6と同額に設定しているが、無償期間が60日と長く、「長く試用してもらって、(グループウェアとの)違いを知ってほしい」とのことだ。
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