- 2006/09/19 掲載
見た目が一新、複数の書類をまとめる機能などが加わった「Adobe Acrobat」発表
【知財/知識活用】
アドビ システムズは19日、「Adobe Reader」の最新版「Adobe Reader 8」を発表した。11月中旬からダウンロードが可能になる。
Adobe Reader 8では、従来版に比べユーザーインターフェイスが大幅に変更された。情報を「読む」「探す」ことに主眼が置かれ、Readerとしての位置づけが強調されている。具体的には初期状態のアイコンが一新され、「開く」「コピー保存」といったアイコンはなくなり、検索フォームがデフォルトで表示されている。
初期状態はシンプルになったものの、新たにツールバーをカスタマイズできるようになったため、従来通りの表示方法も行える。また、「Professional」などの有料版でReader側にコメントなどの各種操作の権限を与えておく機能が拡大。同日発売された「Acrobat 8 Professional」と連携することで、定型フォームへの文字入力や電子署名の記入、注釈の追加などが行えるようになった。
また、「ファイルの結合」機能を新たにサポート。これまでも複数のPDFをひとつのPDFにする機能は備わっていたが、ファイルごとのセキュリティや電子署名が無効になったしまう欠点があった。同日リリースされたPDF作成用の「Acrobat 8 Professional」「Acrobat 8 Standard」では、PDFファイルを開くと複数のファイルが「パッケージ化」されているように見える機能が追加され、ファイルごとのセキュリティや電子署名が維持されたPDFを作成できるようになった。Adobe Reader 8では、この「パッケージ化」されたファイルが閲覧できるようになっている。
Adobe Acrobat 8の公開に伴い、統合ソフトウェアパッケージAdobe Creative Suiteが、2.3にバージョンアップされる。
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