- 2006/08/29 掲載
マーキュリー、ビジネス視点でITを監視・管理する運用ソリューションを発売
【IT基盤】
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは、ITシステムとアプリケーションのパフォーマンス、サービスレベル、および可用性を、ビジネス視点で統合的に監視・管理する運用ソリューションの新製品「Mercury Business Availability Center 6.1」(以下、BAC 6.1)を発表、8月31日より販売を開始する。
BAC 6.1の主要モジュールは以下の通りである。
(1)End User Management:エンドユーザが体験するパフォーマンスを管理する
(2)System Availability Management:システムの可用性を管理する
(3)Service Level Management:設定した目標値(KPI)に基づきパフォーマンスと可用性を管理する
(4)Diagnostics:アプリケーションをコンポーネントレベルで詳細にブレイクダウンして 問題の原因を追求する
また、これらのモジュールで利用する共通機能として、「ダッシュボード機能」「レポート機能」「警告・通知機能」などを搭載している。
今回発表するBAC6.1では、構成管理データベース「CMDB(Configuration Management Database)」にネットワークやサーバ、アプリケーションなどの構成アイテム(CI:Configuration Item)を登録することで、これらを一元管理する。
また、構成アイテムごとにKPI(主要管理指標)を設定できるようになり、より細かな評価および管理が可能となった。さらに、構成アイテム間の相関や、アプリケーションとインフラとの複雑な関係を 「トポロジーマップ」で視覚的に表示することもでき、問題発生の予知、問題解決までのプロセス改善や時間短縮に貢献する。
また、BAC6.1では、仮想ユーザジェネレータで作成したスクリプトを「共通スクリプトレポジトリ」に格納することができる。これにより、本稼動前の負荷テストツール「LoadRunner 」で作成したスクリプトを、本稼動後の運用ソリューションであるBAC6.1でも利用でき、開発部門と運用部門がスクリプトを共有しながらテストやパフォーマンス監視を行うことで、アプリケーションのパフォーマンスをライフサイクルで管理可能となる。また、スクリプトを修正・変更した際には、バージョン番号が自動的に付加されるため、効率的なバージョン管理ができる。
BAC6.1は、サーバやネットワークがダウンしていないかどうかの「システム視点」での監視・管理だけでなく、利用するエンドユーザが満足できる安定したサービスを継続的に提供できているかという「ビジネス視点」でのパフォーマンス監視やアプリケーション管理を実現する。
また、BAC6.1は、Webアプリケーションはもちろん、J2EE、.Netなどで構築された最新のアプリケーション、およびERP/CRMに代表される業務アプリケーションにおいても、ITのビジネスに与える影響を測定・管理可能なことから、コンプライアンス(法令遵守)への取り組みの一環として必要となる運用管理体制の強化を支援するという。
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