- 2006/08/24 掲載
マイクロソフト、HPCクラスタソリューションを発売
スーパーコンピューターの代わりとなる低コストクラスタソリューション
現在、従来の高価なスーパーコンピュータに代わって、科学技術、自動車/航空、金融、製薬/バイオなど幅広い産業の研究や開発に、多数のPCサーバーを接続し、低コストで高い演算処理が可能なHPCクラスタが数多く利用されている。しかし、一方で、これらHPCクラスタの構築、運用、管理には高度な知識と経験が必要となり、誰もが幅広く使える状況ではない。
Windows CCSは、Windowsシステムをベースとすることで、HPCクラスタの使い勝手を向上させると共に、RDMA(Remote Direct Memory Access)とWinsock Directにより低レイテンシ高スループットを実現する、業界標準のMPI2 (Message Passing Interface 2)と互換性を持つ通信ライブラリMS-MPI(Microsoft MPI)を備えている。
さらに、リソース管理ツール、ジョブスケジューラ、パフォーマンスモニタなどHPCクラスタの構築、運用、管理に必要な機能を集約したCompute Cluster Administratorを提供、ベースとなるOSにはHPCクラスタ向けチューニングを適用した×64アーキテクチャ対応の実績ある「Microsoft Windows Server 2003x64 Editions」を採用し、長時間におよぶ膨大な計算にも耐え得る統合HPC環境。
マイクロソフトは、日本でのHPCクラスタの普及において、HPCコミュニティやパートナー企業とも協力しながら、科学技術、自動車/航空、医療、金融など幅広い産業の研究や開発に携わっているユーザーに Windows CCSを提供していく。
すでに、学術利用ならびに次期製品開発へのフィードバックを目的とした東京工業大学イノベーションセンターの開設や、同志社大学と共同での産業界へのハイパフォーマンスコンピューティングの普及啓蒙を担う「Windows HPCコンソーシアム」を設立するなどの取り組みを行っている。さらに、以下のパートナー各社から、Windows CCSに対応した製品が順次提供される。
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