- 2006/07/24 掲載
F5ネットワークス、外為どっとコム遠隔ディザスタリカバリサイトにおけるデータバックアップの高速化を実現
【セキュリティ】
F5ネットワークスは、外為どっとコムが同社のWAN最適化装置「WANJet」を採用し、業務改善を図ったことを発表した。
外為どっとコム システム部 副部長の大嶋一彰氏が「迅速なバックアップ体制をとるためには、データ転送効率を改善するWAN高速化技術が必要」だったと語る。具体的にWANJetの選定にあたって重要視されたのは、同社が最も多く利用しているCIFSプロトコルを使用する通信の高速化だったという。
WANJetは通信の高速化をレイヤ5(セッション層)で行うため、アプリケーションやプロトコルに応じた高速化技術を選択的に適用可能で、CIFSに特化した高速化技術も搭載されている。クライアントとサーバ間で行われるリクエスト・レスポンスをWANJetがローカルで代理処理することでWANを経由する通信量を減らし、データ転送効率を向上させる。さらに帯域幅の状況やアプリケーションの種類に応じてインテリジェントに動作する圧縮機能とも連携し、ファイル共有やデータバックアップを高速化する。
外為どっとコムは、WANJetの導入にともない、契約帯域を拡張することなく、導入後のスループットを約20倍に向上し、以前は限られた時間内では送信しきれなかったデータベースのログファイルが、今ではわずか数十秒で送信できるようになったそうだ。その結果、初めてディザスタリカバリサイトとしてあるべき条件を満たし、想定していた通りにシステムが稼動し始めているとのこと。契約回線帯域が有効活用されたことにより、生産性が大幅に向上した。
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