スペインのテレフォニカ、NECの屋内向け小型リピータを導入

　NECはこのたび、スペインでシェア60%近くを誇る最大の携帯電話キャリア テレフォニカ・モビレス・エスパーニャから、駅構内やオフィスビル、レストランなど、屋内での第三世代（3G）サービスエリアの拡大を可能にする小型の屋内中継装置（インドアリピータ）の包括契約を受注した。インドアリピータとは、3G基地局からの電波を中継増幅し、3Gの電波の届きにくいエリアを効率的にカバーするものである。

　ネットワークのHSDPA対応など、3Gによる通信トラフィックは今後益々増加していく傾向にある。一方、欧州での通信の約64％は屋内で発生しているという調査データもあり、携帯電話キャリアの収益やサービス向上のためには、屋内での3Gサービスエリア拡大が重要な要素になっているという。

　NECは、3Gサービスエリア拡大に貢献するため、屋外のみならず屋内も含む機器供給、コンサルティング、無線基地局の最適化設計、機器設置工事、検証までのサービスを一貫して行う3Gソリューションの提供において、すでに国内外の商用3G（W－CDMA）ネットワークでの世界トップクラスの納入実績をベースとし、高いノウハウを有している。インドアリピータは、NECが既に多数の実績を有する超小型3G基地局に加え、屋内向けトータルソリューションを実現する主力製品の一つである。