- 2006/07/14 掲載
メモリカードの価格、半年で30%も下落~BCNの需要動向調査結果から~
これは、全国のパソコン専門店、家電販売店23社(アマゾンジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、サクセス、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ニノミヤ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ムラウチ、ミドリ電化、ベスト電器、ラオックス=50音順)の2281店舗(2006年6月末現在)の日次配信データから収集されたもの。
メモリカードは年明け以降も好調で、台数は前年同期比で2ケタ前後の伸びを維持、6月も110.7%と需要増が続いている。これに対して、USBメモリは3月を境に停滞し、メモリはここ数か月連続して精彩を欠く。いずれも6月は2ケタのマイナスとなった。薄型テレビなど情報家電におされて、PCは年明け以降需要が悪化。この煽りを受けて周辺機器の売れ行きは鈍く、メモリ、USBメモリにもその影響が現れている。
ここ半年間における1MBあたりの販売単価をみていくと、旺盛な需要増が続くメモリカードは月を追うごとに単価下落が継続している。今年1月は1MBあたり14.1円であったが、6月は9.4円とはじめて10円を割り込み、半年間の下落率は30%を超えた。一方、USBメモリとメモリの単価は、小幅な変動はあるがほぼフラット。USBメモリは8-9円台、メモリは15円台で推移している。
いずれも大容量化が進みつつあるが、容量分布には差がある。メモリカードとUSBメモリはフラッシュメモリを使い、RAM/ROM機能を備えているのに対して、メモリはRAMのみに使う機構上の違いも大きく、フラッシュのなかでもやや差が生じている。
2006年6月の分布をみると、メモリカードは「256MB以下」「256-512MB未満」「512-1GB未満」がそれぞれ2割を超えてほぼきっ抗しているのに対して、USBメモリでは「256-512MB未満」が突出している。同じフラッシュであっても利用するデバイスが異なりマーケットサイズに違いがあること、USBメモリではUSBに対応したポータブルHDDの存在など競合商品の有無が影響しているとした。一方、メモリについては「1-2GB未満」が倍増しGBへのシフトが強まりつつあるが、ボリュームゾーンは昨年6月と同様に「512-1GB未満」がメインとなっている。
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