- 2006/07/12 掲載
ボーランド、「Borland Tempo 日本語版」発売
【IT資産管理】正しい決定、実行、評価の支援を通じてITプロジェクトを可視化
ボーランドは、IT管理とガバナンス機能を提供する新製品「Borland Tempo日本語版」の販売を本日より開始した。
Tempoは、企業がITプロジェクトに関する正しい決定を正しい方法で実行し、評価基準の設定、測定、分析するための基盤を提供する。これによりITプロジェクトを「可視化」し、戦略的なビジネス資産として有効活用することができる。また、Tempoの導入までにかかる期間は最短で数日と非常に短く、企業の負担となりがちなITガバナンスに迅速に着手することができる。
コンプライアンス要件が複雑さを増す一方、アウトソースなどによる開発拠点の分散化、開発サイクルの短縮化が急激に進んでいる。さらには、テクノロジーも刻々と変化しており、コスト超過や遅滞などで失敗するITプロジェクトが後を絶たず、企業経営層の悩みの種となっている。IT部門のリーダーやCIOにとっては、このような混乱を統制し、IT部門の目標と多様な事業部門の目標を連携させることが大きな課題となっている。そのためには、ITプロジェクト状況を直感的に把握するための新たなマネジメント手法を導入し、コスト・効果・リスクに基づいたIT投資の最適化、投資とプロジェクトに対する可視性と管理性の向上、複数プロジェクトの一元化と管理の効率化をはかることが必要とされている。
ボーランドは、このような課題を解決するため『IT管理とガバナンス』ソリューションを提供する。このソリューションは、トップダウンで行われるビジネス主導の意思決定(ITガバナンス)と、ボトムアップの日常的なITプロジェクト管理(IT管理)を関連付けることで、ソフトウェア開発を他のビジネスプロセスと同様に、円滑かつ予測どおりに実行できるようにする。これまでの「勘」「経験」「度胸」といったやり方から、工学的なアプローチへ転換することで、企業における複数のITプロジェクトに関して「適切な投資を行っているか」「適切な方法で実行しているか」「それをどのような方法で確認するか」をリアルタイムで直感的に把握できるようになる。
Borland Tempoは、IT管理とガバナンスを支援するための6つの主要機能、「デマンド管理」「ポートフォリオ管理」「プロジェクト管理」「リソース管理」「財務管理」「資産管理」で構成されている。
これらの機能はWebインターフェースで提供されているため、アウトソースやオフショア開発など、開発拠点が分散している場合にも対応できる。また、必要な機能をすべて含んだオールインワン製品のため、ミドルウェア製品の追加購入は一切不要。さらに、インストールから導入までの期間は、わずか数日で済むように設計されている。Tempoは、迅速かつ低リスクで導入でき、安価な所有コストで利用可能。
Tempoの主要機能は以下のとおりである。
・デマンド管理
企業におけるITへの要求提案を一箇所にまとめ、情報収集から承認プロセスまで、要求のライフサイクルを管理する。要求に対する評価や適切に対応するための情報が、前もって集約化・書面化されるので、効率性の向上と対応の迅速化が行える。
・ポートフォリオ管理
提案されたプロジェクト要求について、投資コスト、導入効果、リスクをグラフ解析により総合的に分析、他の提案要求や進行中のプロジェクトとの比較も行うことができる。また、複雑な投資シナリオを容易に理解、ドリルダウンによる詳細情報によって、投資についての最適な意思決定を支援する。
・プロジェクト管理
複雑で相互に依存する複数のプロジェクトを実行するための計画を策定、進捗状況に関するあらゆる情報をリアルタイムで正確に把握することができる。
・リソース管理
人的リソースに関して新規プロジェクト、既存プロジェクト双方を一元的に管理する。リソースの稼動状況を把握するだけでなく、プロジェクトに必要な、最適な人的リソースを配分できる。
・財務管理
会計や予算作成に必要となる、プロジェクトのコストに関する詳細情報を管理する。財務報告や法規制の遵守のために多大な労力を削減できるだけでなく、正確性を向上させ、資金の支出状況をより詳細に把握できるようになる。
・資産管理
IT投資ポートフォリオの基盤を常に正確に把握することが可能で、資産ライフサイクル管理機能、プロジェクトの成果物を運用部門に導入するためのプロセス管理機能、さまざまな資産の依存関係を表示する機能を提供する。
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