- 2006/07/12 掲載
日本IBM、企業プロセス統合をSOAで実現するWebSphere Portalの新バージョン
【SOA】企業のプロセスの統合をSOAで実現するWebSphere Portalの新バージョン
日本IBMは、SOA(サービス指向アーキテクチャー)におけるユーザーとの接点として、社内外のプロセスを統合するIBMのポータル・ソフトウェア「WebSphere Portal」の新製品「WebSphere Portal V6.0(以下「WP V6.0」)」を発表した。出荷開始は、8月24日を予定している(ダウンロード版は7月26日から)。
「WP V6.0」の最大の特長は、SOAにおけるユーザーとの接点としてIBMが考える3つの要素を、あらかじめ搭載していることだという。3つの要素の詳細は以下のとおり。
1.SOAに対応する業界標準の接続方式
「WP V6.0」は、Webサービス、SOAPといった業界標準の接続方式、およびポータル画面上のアプリケーション(小窓)であるポートレットの標準「JSR168」に対応している。これに加え、今回新たに、ポートレット開発ツールである「IBM WebSphere Portlet Factory」が同梱された。これにより、ユーザーは独自に利用環境を作りこむ必要がなく、自分に必要な業務アプリケーションを簡単に統合することができるため、従来に比べ約1/12の時間で開発することができる。
2.コンポジット・アプリケーションの統合環境
コンポジット・アプリケーションとは、複数のポートレットやポートレットで構成される複数のページが連携するアプリケーションのこと。「WP V6.0」では、新たに、コンポジット・アプリケーションを管理・再利用する機能である「Template Library」が搭載された。再利用できることにより、類似のポータル構築が容易になった。
3.オーケストレーション(ポータル間の連動)
企業では、商品の受発注、生産管理、在庫管理、出荷など、さまざまな業務プロセスが存在しており、SOAにおけるユーザー接点となるためには、各業務アプリケーションの画面を統合するだけでなく、業務プロセスを連動する必要がある。「WP V6.0」では、新たに、あらかじめ2つのポータル開発ツール「IBM WebSphere Portlet Factory」「Workflow Builder」およびプロセス管理ソフトウェア「WebSphere Process Server」が搭載されている。これにより、業務プロセスを連動させるオーケストレーションの開発が容易になる。 「WP V6.0」ではさらに、お客様やパートナーのご要望にお応えし、ポータルの画面を見やすくすると共に、ドラッグ&ドロップによるファイルの操作性を向上させました。
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