- 2006/07/11 掲載
東急車輛 小岩部長「鉄道車両に必須な安全性強化と業務効率の両輪に取り組む」
IBMと、パリに本社を置くダッソー・システムズは、このたび鉄道車両および特装自動車製造メーカーである東急車輛製造がIBMとダッソー・システムズのPLMソリューション「CATIA V5」および「ENOVIA SmarTeam」を活用し車両開発業務プロセスの改革に取り組んでいることを発表した。
東急車輛の車両事業部設計部長である小岩邦彦氏は、「鉄道車両の必須条件である安全性を強化しながら業務効率化も行うという課題に取り組むにあたり、すでに重工業メーカーで多くの実績やノウハウをもっているダッソー・システムズのソリューションを選択しました。これらのソリューションは、開発期間短縮によるコスト低減および製品品質の向上などに寄与し弊社の競合優位性向上に貢献します。時代の先端を行くツールを最大限に活用し、総合的なPLMを目指してひとつひとつ取り組んでいきたい」と述べている。
東急車輛では、設計・アセンブリのためのコラボレーティブ環境や、車輌動作条件のシミュレーションなども必要。「CATIA V5」および「ENOVIA SmarTeam」を導入することで、技術者が効率的かつ正確さをもって設計を行えるだけでなく、さまざまな種類の車両ライフサイクルの必要条件を遵守することを確実にする。
IBMアジア・パシフィック・サービス株式会社PLMソリューションズディレクター Chris Bahrは次のように述べいてる。
「イノベーションおよびコラボレーションは製品の差別化の鍵となるものです。PLMソリューションのパワーを活用し製品開発プロセスを効率化することで、東急車輛様はコアとなるビジネスに集中でき製品の付加価値を高めお客様の期待に応えることができるでしょう」。
また、ダッソー・システムズのアジア担当マネージング・ディレクターのクリスチャン・ナーディン氏は、次のように述べている。
「PLMソリューションの活用による設計・製造プロセスの効率化は、鉄道車両のような大規模で複雑な製品には大変意義のあるものです。CATIA V5およびENOVIA SmarTeamを活用いただくことで、高度なシミュレーションによる安全性の検証のみならず、ビジネスプロセスの改革が実現し、東急車輛様は大きなバリューを得られることと思います」。
今回の取り組みで、東急車輛では、配管・配線など複雑な設計部分の3D空間での干渉チェックから、DMU(デジタル・モック・アップ)を活用しデザインを行いながらリアルタイムで機構部品の設計干渉の確認をすることが可能になった。また、ENOVIA SmarTeamを活用し、ノウハウの蓄積およびデータの再利用、大規模アセンブリの効率的な管理を行う。今後はさらにPLMを活用し、3Dをコミュニケーションツールとして設計部門と製造部門のコラボレーションを強化するという。
関連コンテンツ
PR
PR
PR