- 2006/05/24 掲載
SAPジャパン、コンプライアンス対応ソリューションの新戦略を発表
SAPジャパンは、企業の広範囲なコンプライアンス対応を支援する「Governance Risk Compliance (ガバナンス・リスク・コンプライアンス)」ソリューションを体系化し、その第一弾として、Virsa Compliance Calibrator(コンプライアンス・キャリブレータ)for SAP」日本語版の販売を開始すると発表した。

内部統制システムの強化を求める日本版SOX法への対応を始めとして、企業はさまざまな法令への遵守が求められおり、それに対応するコストが上昇の一途を辿っている。SAPジャパンは、コンプライアンスに効率的かつ低コストに対応するための包括的なGRCソリューションを通じて、適切な法令遵守を通じた企業価値向上を目指す企業を3つの視点で支援していく。
まずは、GRCソリューションによる体系的なコンプライアンスアプリケーションの提供。SAPジャパンは、これまで、mySAP ERPを中核としたSOX法対応ソリューション、国際貿易におけるコンプライアンス対応を支援する「SAP Global Trade Service」等、さまざまなアプリケーションを提供してきたが、この度、コンプライアンスアプリケーションベンダーの米国「Virsa Systems(ヴァーサ・システムズ)」の買収に伴い、各種コンプライアンス製品をGRCソリューションとして体系化した。

ITを活用して、複数の法令に効率的に対応するためには、セキュリティ、プロセス統合といった全ての法令対応において必要となる機能を提供する「システム基盤」と、個々の法令対応で必要となる「アプリケーション」を、企業のIT戦略に合わせて構築することが極めて重要である。GRCソリューションは、SAPNetWeaverを基盤として、各種法令で必要なアプリケーションをシームレスに統合した製品群である。セキュリティ、アイデンティティ管理、SoD(職務分掌)といった領域をカバーするVirsa製品によって強化されている。GRCソリューションによって、全業種の企業は、コンプライアンス対応で展開される一連の「方針の定義、評価、モニタリング、アクション最適化」プロセスを効率的かつ継続的に実施することが可能となる。
また、SAP本社ではGRCソリューション展開にあたり、GRC専任部署が新たに設立された。SAPジャパンでも、これに対応する専任部署を今年の後半に向けて新たに設立し、日本市場への包括的な製品とサービスを提供する予定である。

2つ目は、Virsa Compliance Calibratorfor SAP日本語版の発売。日本における、GRCソリューションの第一弾として、SAPジャパンは、Virsa Compliance Calibrator for SAP日本語版の販売を開始する。CCは、不正取引防止の観点から、SAPアプリケーションのユーザー権限設定が適切かどうかを自動的にチェックし、ITを使った内部統制強化において、重要課題の一つであるSoD(職務分掌)強化を、低コストで実現することが可能となる。
3つ目は、パートナー協業体制の推進と監査法人へのサポートの強化である。SAPジャパンでは、導入されたERPシステムの仕組みを活用し、コンプライアンスをより強化していただくために、パートナー企業との協業体制を推進していく。CC日本語版などのSAP製品の展開に加え、各パートナー企業の製品やサービスを活用することで、SAPユーザー企業がより高度なGRC管理を実現できるように、パートナーへの関連情報の提供やソリューションの紹介およびトレーニングを実施する。
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