- 2006/05/23 掲載
2005年の日本の違法コピー率28%で損害額は約1,800億円、BSAが試算
同調査はBSAが世界的なハイテク調査会社であるIDCに委託したもので、これによると2005年の全世界の違法コピー率は35%、同損害額は340億(約3兆8000億円)ドルとなったものの、中国、ロシア、インドなどの新興国および中央・東ヨーロッパ、中東、アフリカの数多くの市場で、違法コピー率の低下が明らかになっている。
同調査結果では、中東およびアフリカの26カ国中19カ国において違法コピー率が減少し、そのうち12カ国では2ポイント以上の減少が明らかになっている。PCソフトウェアの違法コピー率は、ロシアでは4ポイント、インドでは2ポイント、中国では4ポイント減少している。
主要な調査結果(単位:百万ドル)
高違法コピー率上位10ヶ国 | 低違法コピー率上位10ヶ国 | 高違法コピー損害額上位10ヶ国 |
ベトナム 90% | 米国 21% | 米国 $6,895 |
ジンバブエ 90% | ニュージーランド 23% | 中国 $3,884 |
インドネシア 87% | オーストラリア 26% | フランス $3,191 |
中国 86% | フィンランド 26% | ドイツ $1,920 |
パキスタン 86% | デンマーク 27% | イギリス $1,802 |
カザフスタン 85% | ドイツ 27% | ロシア $1,625 |
ウクライナ 85% | スウェーデン 27% | 日本 $1,621 |
カメルーン 84% | スイス 27% | イタリア $1,564 |
ロシア 83% | イギリス 27% | カナダ $779 |
ボリビア 83% | 日本 28% | ブラジル $766 |
この調査は、PCで使用するすべてのパッケージソフトウェアを調査対象としている。メインフレームやサーバー上で使用される、またはサービスの一環として販売されるソフトウェアなど、パッケージソフトウェア以外のタイプのソフトウェアは対象としていない。IDCでは、ソフトウェアの違法コピー状況を確認するために、ソフトウェアとハードウェアの出荷数に関する独自の統計データを使用し、5,600件の調査を実施したという。この調査には、38カ国のIDCアナリストが参加している。
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