- 2006/05/23 掲載
デルとEMCジャパン、メールとファイルシステムのアーカイブ構築ソリューション発売
デルとEMCジャパンの両社は、本日、メールおよびファイルシステムのアーカイブを構築するソリューションの提供を開始すると発表した。価格はメールアーカイブソリューションが16,655,730円(税込)から、ファイルシステムアーカイブソリューションが14,316,540円(税込)からで、本日より受注を開始する。
主な対象は、メールシステムにおけるコンプライアンス対応を検討している企業や、ファイルサーバの最適化を必要とする企業などで、デルの技術コンサルティング部門「デル・プロフェッショナル・サービス事業部(DPS)」が導入窓口となり、導入前のコンサルティングから設計、構築、保守までを一括して担当するという。また、デルとEMCジャパンは共同で専用Webサイトを開設し、このソリューションの詳細やケーススタディ、ベストプラクティス、ホワイトペーパーなどの情報提供を行う。
このソリューションは、顧客企業のメール/ファイルサーバなどの既存サーバはそのままに、デルの高性能IAサーバ「PowerEdge(TM)(パワーエッジ)」に、ポリシーエンジンとなる「EMC DiskXtender(R)」を組み合わせ、EMCのコンテンツ・アドレスド・ストレージ(CAS)「EMC Centera(TM)(センテラ)」に自動的にアーカイブを作成する仕組みを提供する。パッケージ化されたハードウェア/ソフトウェア/サービスに基づき、既存のシステムにアーカイブ機能が追加できるため、既存のメール/ファイルサーバの変更が必要なく、短期間かつ低コストでの導入が可能となる。
2008年3月期より施行される予定の、内部統制に対する経営者の責任の明確化と監査を義務化する企業改革法(通称:日本版SOX法)におけるIT基盤を活用した内部統制の強化に対応できる他、EMC Centeraへのアーカイブによるシステム内のデータをスリム化、サーバ運用の効率化やTCOの削減も可能となる。
メールアーカイブソリューションは、2005年9月に発表したパッケージのリニューアルになる。
ポリシーエンジンソフトウェアの新バージョンを採用し、メールサーバ側のジャーナル設定サービスを追加した。このソリューションは、メッセージング環境としてマイクロソフトの「Microsoft (R) Exchange Server(以下、Exchange Server)」を導入している企業に対して、追加機能としてアーカイビングのシステムを提供する。ポリシーエンジンとして、フロントにシマンテックのメールアーカイブソフトウェア「Symantec VERITAS Enterprise Vault」を配置してバックエンドのEMC Centeraと組み合わせることで、Exchangeで送受信されるメールのジャーナルファイルを全て自動的に保管(アーカイブ)する仕組みを提供する。
このメールアーカイブソリューションにより、改ざん防止を可能にした形での指定期間内のメールデータの安全な保管を実現し、内部統制を支援する。
ファイルシステムアーカイブソリューションでは、ポリシーエンジンとして「EMC DiskXtender」をフロントに配置し、指定したポリシーに基づいて、ファイルサーバから自動的にデータをバックエンドのEMC Centeraへ移動する。また、同一ファイルが複数のユーザによって保存されている場合でも、EMC Centeraがコンテンツのアドレスを確認して、一つのファイルのみをアーカイブ保存することにより、ユーザへアクセスを可能にするため(シングル・インスタンス機能)、無駄なディスクの浪費をなくし、ファイルサーバの最適化を容易にする。
ファイルシステムアーカイブソリューションの提供にあたり、既存ファイルサーバの使用状況を把握し、現状分析レポートを「ファイルサーバ事前アセスメントサービス」として提供する。これにより、重複ファイルや非活性データの割合、さらに不適切なデータの有無などを視覚的に把握できるため、アーカイブへの移行による改善効果や実施プランを立案することが可能になる。
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