- 2006/05/22 掲載
アドバンテッジ、休職者管理・復職支援をITで
心の健康問題による長期休職者の円滑な職務復帰を支援する初めてのASPサービス
アドバンテッジリスクマネジメント(以下、ARM)は、うつ病など心の健康問題による長期休職者の適切な管理・復職支援対応を可能とし、職務復帰に関する業務管理の著しい簡便化を実現する初めてのASPサービス「Compass(コンパス)」を開発、本日より企業向けに提供を開始すると発表した。ARMがこれまで団体長期障害所得補償保険(LTD)を導入した約230社に対し無償提供するほか、「Compass」単体でも発売し、初年度で50社以上への販売を目指すという。
近年、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」と訴える従業員の割合が6割を超えるなど、仕事に関連した疲労やストレスを主な要因とする心身の健康障害増加が社会的な課題となっている。「『心の病』のため1ヶ月以上休業している従業員がいる」と答える企業も全体の66.8%(従業員規模3,000人以上の企業では95.5%)にのぼるなど増加傾向にある。多くの企業は、うつ病など心の健康問題による休職者への対応をめぐる悩みや課題を抱えているのである。
こうした中、厚生労働省は、職場のメンタルヘルス対策を推進するためのガイドライン「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を2004年に示し、休職者の職場復帰に関する対策の作成を企業側へ強く要望している。
しかし現状では、大半の企業において未だ精神疾患による長期休職者への対応方法や職場復帰へのルールが未整備であり、休職者への適切で均一的なフォローができていないケースがほとんどである。背景としては、特にうつ病など心の健康問題による休職者の職務復帰に向けては、医者や産業保健スタッフなどの専門家のみならず、人事・労務、受け入れ側の上司や同僚など多数の非医療職関係者が長期間に渡り連携して関与しなくてはならない。しかし、適切な対応方法に関する専門的なノウハウの共有および、休職者の状況や企業側の対応履歴、次に必要なアクションなど、職務復帰に関わる情報の効率的な一元管理が極めて困難であるという現実がある。
休職者管理・復職支援システム「Compass」は、精神疾患・身体障害による休職者を休職開始から通常業務への復帰までの一連の流れに沿って社内関係者全員で適切かつ効率的にフォローすることを可能にするASPサービスである。特に、うつ病など心の健康問題による休職者の管理・復職支援に関する万全なサポート機能が特長となっており、専門知識がなくても、厚生労働省ガイドライン「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」に則った適切な休職者への対応が極めて容易となる。このシステムの導入により得られるメリットは下記の通りである。
1.ノウハウの理解:休職者の職場復職までに必要な対応方法をまだ決めていない企業でも、フォローのガイドラインとなるマニュアルを参照すれば、どのような書類の提出が必要か、どの程度の頻度で休職者にコンタクトをとればよいかなど、専門的なノウハウを社内関係者全員で把握できる。必要な書類については、テンプレートのダウンロードが可能。
2.休職者に対する定期的、均一的フォロー:従業員への対応が必要な場合、担当者にメールで連絡できるので、休職者へのタイムリーな定期コンタクトが容易になる。また対応内容を一覧で確認できるため、全ての休職者への均一的フォローが容易になる。
3.関係者全員で最新の情報を共有:対応した内容を入力しておくことで、人事責任者から産業保健スタッフまで、関係者全員が休職者の状況を確認することができ、不適切な対応や対応の遅れなどを防止できる。
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