- 2006/05/01 掲載
アビームコンサルティング、米国中西部(ダラス)の拠点を強化
今後は、QISの持つ人材、営業力、顧客基盤、ノウハウを活用することで、米国市場における事業を短期間で拡大していくという。また、日系企業の米国での事業展開を引き続きサポートすると同時に、米国内企業へのサービスも開始する。
QISは、現在は120名のコンサルタントを抱え、自動車産業から金融までの幅広い分野において実績を持つ。ビジネスコンサルティングから、ERP、CRM導入などのITコンサルティングまで、総合的なニーズに対応してきたことが強みで、今期は約22億円(約1850万ドル)の売上を見込んでいる。会長にはアビーム コンサルティングの現顧問である アル・フィッシャー(Al Fisher)が就任し、現QISのCEOであるランディー・マンス(Randy Muns)が、引き続きCEOとして経営の指揮を取る予定である。QISの子会社化により、アビーム コンサルティングは東部(ニューヨーク)、西部(ロサンゼルス)に続き、中西部の中心地であるダラスにも拠点を持つことになる。
米国では、日系企業の現地需要に加え、近年は現地企業からの需要が増加しており、特にアジアにおける地域統括拠点、営業拠点、製造拠点等のコンサルティング機会が増大している。アビーム コンサルティングは、このようなコンサルティング機会の獲得と、既存顧客企業のグローバル化をサポートするためにも米国拠点の事業基盤の強化が必要と判断し、今回の買収を決定したという。将来的には、既存のアビーム コンサルティングUSAとの統合も視野にいれ、北米地域の拠点として、各主要都市にサービスを拡大していく。3年後には、250人体制で、売上高約58億円(約5,000万ドル)を目標としている。
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