- 2006/04/26 掲載
日立、米国で大型石炭火力発電所向けタービン発電設備を約50億円で受注
日立製作所 電力グループは、日立の子会社であるHitachi America,Ltd.およびHitachi Power Systems America,Ltd.と共同で、米国ルイジアナ州の電力会社Central Louisiana Electric Companyが同州アレクサンドリア市のボイス近郊に建設するRodemacher(ロデマッカー)発電所3号機用タービン発電設備を、米国の大手エンジニアリング会社であるShawグループのSTONE&WEBSTER,Inc.から受注した。この中で日立は、660MWの蒸気タービンおよび発電機一式の製作、輸送、指導員派遣を担当する。受注金額は約50億円であり、2007年夏以降、順次機器を出荷し、2009年中頃に運転開始の予定である。
米国は、世界最大の電力消費国であり、今後も堅調な電力需要の伸びが予想されている。この電力需要を満たすため、発電所建設が多数計画されているが、その中で石炭火力発電は、天然ガスや石油を燃料とする発電方式に比べ、安価で安定的な燃料供給が可能なことから、注目を集めている。
日立はこれまで北米においてエプコール社ジェネシー石炭火力発電所3号機(495MW超臨界、カナダアルバータ州)、ミッドアメリカンエナジー社カウンシルブラフス石炭火力発電所4号機(790MW超臨界、米国アイオワ州)を、EOC契約で受注した実績や、ウィスコンシンエナジー社エルムロード石炭火力発電所1,2号機(677MW超臨界、米国ウィスコンシン州)向け超臨界圧ボイラおよびタービン発電設備を受注した実績があり、北米電力市場で積極的な事業展開を行ってきている。
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