- 2006/04/19 掲載
2005年度有料コンテンツ利用者は689万人(対前年比66.7%増)
2005-2010年のBB人口およびコンテンツ市場規模に関する調査結果
◇2005年ブロードバンドインターネット利用者数(注1)は3,371万人(総人口の26.9%)
◇2010年ブロードバンドインターネット利用者数が6,163万人(総人口の49.3%)
◇2005年の無料コンテンツ利用者(注2)は820万人(対前年45.1%増)
◇2005年有料コンテンツ利用者(注3)は689万人(対前年66.7%増)
2005年のコンシューマ市場における過程のインターネット利用者数(注4)は、4,979万人となり、日本の総人口の39.7%まで利用者層が拡大しているという。このうち、ブロードバンドインターネット利用者は、ADSLやFTTHの家庭での契約の増加により、インターネット利用者の67.7%を占める3,371万人となり、日本の総人口の26.9%となっている。家庭におけるインターネット接続は、従来のナローバンドから、高速で低価格なブロードバンドへの乗り換えが急速に進んでおり、ブロードバンドを使ったインターネット利用者はさらに増えるとみられる。その結果、2010年にはブロードバンドインターネット利用者数は6,163万人となり、総人口の49.3%まで普及すると見込まれている。
コンテンツ市場(注5)は、ブロードバンドの普及に伴い拡大が期待されているが、2005年のコンテンツ市場は、無料コンテンツ利用者が820万人(対前年45.1%増)、有料コンテンツ利用者が689万人(対前年66.7%増)となった。
無料コンテンツは、2005年4月に無料放送サービス「GyaO」(注6)の提供が開始されたことで、一般ユーザーのコンテンツに対する意識が変化するとともに、利用者数が拡大している。2005年末には、Yahoo!が「Yahoo!動画」(注7)で無料コンテンツの提供を開始し、2006年に入ると民放各局が広告代理店と提携して動画のネット配信を手がける新事業会社を設立することを発表するなど、広告モデルを使った動画配信サービスの提供が相次いでいる。無料コンテンツの利用者数は、今後も増加が見込まれ、2006年には1,102万人(対前年34.4%)、2010年には2,783万人が無料の動画コンテンツを利用すると予測される。
有料コンテンツ利用者、2004年時点ではISPなどからブロードバンド回線を使った多チャンネル放送、VODサービスが提供されていたが、2005年にはISP、CATV事業者や放送局から新しいサービスが加わった。さらに、2005年8月にはアップルコンピュータが音楽配信分野でサービスの提供を開始し、利用者の急増につながった。今後は、有料コンテンツ提供業者のさらなる参入や、各提供業者のサービスメニューの充実などにより、競争が激化することが見込まれる。その結果、コンテンツ1本あたりの価格は低下するものの、利用者1人あたりの利用頻度が増加することで、市場の拡大が見込まれる。有料コンテンツ利用者数は、2006年には885万人(対前年28.5%)、2010年には1,719万人まで拡大すると予測される。
<定義>
(注1)ブロードバンドインターネット利用者数(人口):一般家庭で年に1回以上パソコンを使ってブロードバンド回線でインターネットを利用しているユーザー数
(注2)無料コンテンツ利用者数:無料のコンテンツを利用している人の数(動画を含む)
(注3)有料コンテンツ利用者数:有料のコンテンツを利用している人の数(動画を含む)
(注4)インターネット利用者数(人口):一般家庭で年に1回以上パソコンを使ってインターネットを利用しているユーザー数
(注5)コンテンツ市場:有料、無料の音楽配信、オンラインゲーム、動画コンテンツサービスを含む
(注6)「GyaO」は株式会社USENが提供する無料放送サービスの登録商標です
(注7)「Yahoo!動画」は、ヤフー株式会社が提供する動画コンテンツサービスの登録商標です
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