- 2006/04/18 掲載
携帯電話から企業システムへリモートアクセス可能な本人認証ソリューション発売
(株)ネットワールドは、本日、携帯電話のブラウザから情報システムに接続する時の本人認証のために、ハードウェアやソフトウェアなしで本人が認証できるマトリクス認証を、各キャリア携帯端末の全機種に対応させて、携帯電話からITシステムにセキュアにアクセス可能なソリューションを販売開始すると発表した。
携帯電話からのITシステムの利用は、今後もますます拡大していくことが予想されるが、携帯電話を実際に使っている本人の認証には、簡易なパスワードによる認証が多く使われている。最近では、ワンタイムパスワードを発生させるトークン機器を配布して本人認証を確かなものにする企業も増えている。
しかしながら、簡易なパスワードによる認証の脆弱性は言うまでもなく、トークンなどの専用機器による認証は、原則として1サービス提供企業に1機器が必要であり、汎用的なソリューションとはいえないのが現状である。
これに対して、シー・エス・イーが開発するSECUREMATRIX(セキュアマトリクス)は、特別なハードウェアやソフトウェアが要らない本人認証の仕組み(マトリクス認証)として、急速にPC端末向けに普及が進んでおり、一部の携帯電話端末にも対応している。
このSECUREMATRIXによる本人認証の仕組みを、各キャリア、全機種の携帯電話で使えるようにしたのが、今回ネットワールドが販売開始するソリューションである。SECUREMATRIXをマルチキャリア対応、多機種対応するための画面フォーマットやサイズ変換には、ノイアンドコンピューティング社が開発するElixir(エリクサ)を採用した。このたび、シー・エス・イー社とノイアンドコンピューティング社による接続テストの完了を以って、販売開始の発表となった。
トークンなしで本人認証する仕組みのメリットは、デバイスレスというユーザの利便性のみならず、システム側の企業が、ユーザ向けにトークン機器を配布する必要がない という点。今後、さまざまな企業が、さまざまなITサービスを携帯電話ユーザに提供していくことが予想されるが、その企業の数の認証機器を持ってもらうのは非現実的である。ネットワールドでは、今回発売する本人認証のソリューションが、今後の携帯電話によるセキュアでユビキタスなITの普及に貢献できるものと期待している。
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