- 2006/04/18 掲載
ゼンテック、WiMAX対応ネットワーク事業強化で米SOMA社に追加出資。筆頭株主に
WiMAX対応ネットワーク事業への取組み加速
ゼンテックは、今回の追加出資により、SOMAに対する出資比率は12.5%に上昇し筆頭株主となった。
SOMAの提供する世界初のモバイルWiMAXプラットフォーム、FlexMax(TM)(「IEEE802.16e」規格に対応)により、事業者は商用レベルの音声、ビデオ及びデータのサービス提供が、短期間かつ競争力のあるコストで可能となる。例えば、ADSLに比べて一人当たり加入者獲得のためのコストは、運営費を含むベースで4分の1程度になるという。
既に両社はシンガポールの合弁会社ソーマ・アジアを通じて、東南アジア、インド、中近東、アフリカ地域等で積極的な市場参入を推進、受注が急拡大している。SOMAの資本増強は今後の売上拡大に伴う運転資金の確保を目的としたものであり、またゼンテックの出資比率上昇により両社の提携関係が強化され、グローバル展開が一段と加速すると考えられる。
SOMAのシステムでは、基地局とソーマ・ポートと呼ばれる無線受信端末(事務所や家庭で一般電源に差し込むだけで設置可能)間の5マイル以上のブロードバンド・アクセスが可能となるだけではなく、固定電話品質の通話サービスやビデオ・ストリーミング、ビデオ・コンファレンス等の色々なアプリケーション提供もできる。また、他のワイヤレス・ブロードバンド技術にはない以下のような特徴を有している。
●NLOS(Non Line Of Site):基地局と無線受信端末間に遮蔽物があっても対応可能。
●高度な圧縮技術や、アプリケーションの特性にあわせた伝送最適化の技術等により、伝送容量を5~10倍に有効活用。1Mbpsで5~10Mbpsのパフォーマンスを実現。
●高速データ通信、音声、ビデオの融合アプリケーションに対応可能。(他のワイヤレス・ブロードバンド技術は現状ではデータ通信のみ)
●ソフトウェアのダウンロードによるシステム・アップグレードや通信プロトコル転換が可能。
例えば、既に商用化が進んでいるWCDMAをベースに事業を開始し、WiMAXの実用化が進んだ段階で切り替える(或いは併用する)ことが可能。事業者は将来の技術進歩によるリスクを吸収できる。

SOMAのシステム説明図
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