- 2006/04/13 掲載
拡大を続けるモバイル市場(広告、eコマース)。大手商社 住友商事の戦略は?
モバイル検索ポータル「F★ROUTE(エフルート)」を運営するビットレイティングス(株)は、モバイルメディア事業拡大のため、住友商事(株)を主な割当先とする第三者割当増資を実施した。住友商事はビットレイティングスの11.7%の株式を取得することにより、ビットレイティングスの成長を支援すると発表した。
ビットレイティングスの運営する「F★ROUTE」は、ユニークユーザー数110万人をかかえるモバイル検索ポータルサイトで、ネット広告で収益を上げつつ、ユーザーに無料でサービスを提供している。ビットレイティングスは、今回の資本提携に基づき、「F★ROUTE」における、住友商事のパートナー企業との協調なども視野にいれ、物販系eコマースサービスの開始、動画などのリッチメディアコンテンツ配信、ユーザープラットホームサービスなどのコンテンツを拡充し、積極的なビジネス展開を推進していく。
携帯電話を中心とする、モバイルインターネットサービスは、通信事業者による課金回収代行サービスを利用したダウンロード型コンテンツサービスを中心に発展してきた。しかし、2003年に導入されたパケット通信料金の定額化により、課金回収代行以外の広告料収入等のビジネスモデルによってサービスを提供する、ビットレイティングスなどのオープンサイトサービスに注目が集まっている。また、モバイル広告市場は、2005年において288億円と拡大を続けており、2009年には775億円まで拡大する事が予測されている。さらに、物販等を含めたモバイルコマース市場も、2004年度に2,013億円になるなど、市場の拡大が続き、多くの企業が注目する市場となっている。
こうした背景を踏まえ、住友商事では、かねてよりモバイル・コンテンツビジネス分野に対して、ベンチャー企業への投資等を通じた事業拡大を進めているが、今回のビットレイティングスへの出資を通じ、オープンサイトビジネスにも携わることで、モバイルインターネット市場への更なる推進を図るという。
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