- 2006/04/10 掲載
新日鉱ホールディングス、2008年度までの中期経営計画を策定
2002年に持株会社を設立して以来、既存事業の競争力強化・構造改革および財務体質の改善・強化を中心に諸施策を推進してきた。この間、資源・素材・エネルギーに係るパラダイムシフト等の事業環境の好転やグループの収益向上に支えられ、かねてから懸案事項となっていた経営課題の一応の処理を終えたことから、昨年度、経営方針を『財務体質の一段の強化を推進しつつ,将来の発展および長期の事業目標を見据えた成長戦略に軸足を移す』ことを明らかにした。
この中期経営計画においては、この経営方針を引き続き基本としつつ、新たなステージに入った経営環境の変化を踏まえ、事業基盤のさらなる強化と将来の成長に向けた戦略に取り組んでいくという。
総括は下記の通りである。
《本中計の総括》
<基本方針>
1)成長戦略を明確に描き,積極的に実行する。
2)持続的成長の証として,最終2008年度で在庫評価損益を除く連結経常利益1,600億円を確保すべく,各年度の成長を図る。
3)自己資本をより充実させ,財務面での優良企業ランク入り(社債格付けA格)を実現させる。
<数値計画>
1)収益面では,各年度,経常利益1,300~1,600億円,当期純利益750~900億円で推移(在庫評価損益を除く)
2)財務面では,本中計の最終年度となる2008年度末において、
・自己資本比率は33.5%(2005年度末見通し比8.2%上昇)
・D/Eレシオは1.05倍(同0.49ポイント改善)
3)投資面では、3年間で約3,500億円,そのうち70%の2,450億円を成長戦略および既存事業の競争力強化に投入
また,この中期経営計画に基づく収益計画の実現ならびに成長戦略投資の実行およびその成果の実現により,2010年度を目途に,「経常利益2,000億円達成」を目指していくという。
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