- 2006/04/06 掲載
SAP、企業間コンプライアンス・ソリューションを提供するVirsaを買収
【ラスベガス発】 - SAP AGは、企業間のコンプライアンス・ソリューションを提供する株式非公開企業の「Virsa Systems(ヴァーサ・システムズ)、以下Virsa」の買収を発表した。今回の買収は、コンプライアンスおよびリスクマネジメントなどの課題に対応を迫られている企業を支援する上で、エンタープライズ・システムの役割が重要度を増していることを考慮して実施された。この買収で、さまざまなIT環境に対応した強力なコンプライアンス・ソリューションが提供されるようになるので、リスクおよびコストの削減と、さらには業務管理の向上につながり、世界各国の顧客企業に対するSAPソリューションの価値を強化していくという。
Virsaは1996年に設立された企業で、各主要産業分野における300社以上もの顧客企業の大半がグローバルレベルでの成長企業である。今回のVirsa買収は、SAPSの有機的成長の成功を維持しつつ、補完的買収により顧客企業のニーズを満たす特定の技術と機能を獲得し、各業種向けおよび業種をまたいだソリューション製品の拡充を図るという戦略を実証している。契約金額の条件は非公開となっている。
SAP AGのエグゼクティブ・ボード・メンバーで、プロダクト・アンド・テクノロジー・グループ、プレジデントのシャイ・アガシ(Shai Agassi)は次のように述べている。
「全産業分野およびグローバルな市場において、組織は、成長と株主価値の推進を図りながら、自らのブランドを保護する必要に迫られています。大手企業は、現在の事後対応型で断片的な手法ではなく、企業統治、リスクおよびコンプライアンスを総合的に把握できる視点を求めています。今回の買収は、SAPアプリケーションの価値を向上させるもので、事業規模や産業分野を問わず、リスク管理支援強化を目指す当社の戦略において、重要な役割を果たすことになります。Virsaの誇る人材、知的財産および経験と実績は、SAPの強力な顧客基盤に迅速に価値を提供します。Virsaの従業員、パートナー企業およびお客様を、SAPファミリーとして歓迎いたします」
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