- 2006/03/27 掲載
ソフトバンク・テクノロジーなど3社、IMAGICAにCM編集向け映像伝送システムを導入
ソフトバンク・テクノロジーと映像商社のIMAGICAデジックスは、映像総合サービスの最大手であるIMAGICAの都内にあるCM編集スタジオ2拠点間(銀座七丁目スタジオ~麻布十番スタジオ)を光ファイバーと、光ネットワーク機器販売のアドバ・オプティカル・ネットワーキングのWDM光伝送装置で構成する伝送インフラ『BB WAN(R)/FCサービス』を用いた、非圧縮HD映像の編集・伝送システムを導入したと発表した。
従来、非圧縮HD映像の編集作業を行うためには、映像編集機器が直接接続された環境で行う必要があり、離れた拠点間で映像編集を共同で行うためには、映像データを記憶したテープやディスクなどの外部記憶装置を持ち運ぶ方法に限られていた。両スタジオ間を『BB WAN(R)/FCサービス』で接続することにより、編集作業の一部を、遠隔地からでも行うことが可能になった。たとえば、テープのコピー作業をオンラインで正確かつリアルタイムに転送することで、映像データの搬送経費削減および時間短縮が確認されている。今年度中は試験運用を行い、来年度本格運用を検討しているという。
IMAGICAとしては、CM編集作業の効率化のためのひとつの手段として、数ある伝送システムの中から高画質画像の信頼性と速さを兼ね揃えつつも自社のスキームに適したシステムを選択する必要があった。編集スタジオ間を接続することにより、例えばHDテレシネの画像を離れた拠点スタジオ間へ、画質を落とすことなく、リアルタイムに伝送することが可能になり、大幅な効率化が可能となる。
将来的には、今回導入した2箇所のCM編集スタジオ以外の拠点への導入も検討しているという。
BB WAN/FCによる高速伝送ソリューションの導入によりもたらされるメリットは、以下の5点があげられる。
従来の高額な専用線とは比較にならない低コストな専用高速ネットワークの構築が可能であること。遠隔地においても非圧縮HD映像のリアルタイム伝送、RS-422制御信号のリアルタイム接続が可能であること。高速ネットワーク接続による映像ストレージサーバーの共有が可能であること。TV番組、アニメ、映画など各種デジタルコンテンツ制作コストおよび製作時間の削減が可能であること。そして、同一ネットワークに複数のインターフェースを容易に追加可能であること。
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