サイボウズ、ウィルコムとモバイル事業で提携

　サイボウズは、新たなビジネスモバイル事業への参入を目指し、ウィルコムとモバイル事業で販売提携を行い、2006年3月23日（木）からウィルコムの端末を利用したテストサービスを開始すると発表した。

　国内でトップレベルのシェアをもつサイボウズのグループウエア製品は、2万2千社を超えるユーザー企業（ユーザー数　210万人以上）に導入しており、その内約10％が携帯などの端末から社内のグループウエアにアクセスできるモバイルサービスを利用している。

　社外から社内グループウエアへの安全なアクセス環境を構築するには多大な手間や時間がかかるが、更に多くの方に便利に利用してもらうよう、新たなビジネスモバイル事業に参入し、手軽に社内グループウエアへアクセスできる機能などを持つモバイルサービスの提供を計画している。その実現に向け、今回ユーザー数を限定したテストサービスを実施する。

　テストサービスを実施する上で、サイボウズはウィルコムとモバイル事業で販売提携し、ウィルコムが持つ端末をテストユーザー、約10社へ提供する。この端末を利用することで、ユーザーは音声通信ができるだけでなく、自社で導入している中小規模向けグループウエア「サイボウズ　Office 6」へ簡単に安全にアクセスすることが可能になる。今回のテストサービスでユーザーからのフィードバックを参考にし、2006年末までに正式にサービスを開始する。

　正式サービスでは、サイボウズ製品を利用している既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーが携帯端末単体で利用する場合でも付加価値を提供できるよう、ビジネスに役立つ様々な機能も搭載していく予定だという。サイボウズは当初1年間で2～3万人の利用を目標とし、新たなビジネスモバイル事業への参入を目指す。