- 2006/03/03 掲載
日本HP、HDDを搭載しない「ディスクレスPC」2機種発表
セキュリティ対策を最優先に考え、ネットブート方式を採用

OSやアプリケーションソフトウェアなどをネットワーク経由で管理サーバから起動する。
HPではいままでにも「HP CCI(ブレードPC)」といったディスクを搭載しないPCを販売していた。従来のシンクライアントを利用した「サーバ・ベースド・コンピューティング」や「HP CCI(ブレードPC)」ではサーバ側で処理した情報を端末に転送し、シンクライアントでは画面の表示のみを行っており、ネットワークを介すのは画面データの転送のみのため、ネットワーク帯域の狭い環境にも適するような仕様になっていた。
今回採用された「ネットブート方式」では、ネットワークを通じて、管理サーバ上の仮想ディスクからOSを立ち上げ、その後の演算処理は全てディスクレスPC上で行う。
ネットブート方式のシステム例

そのため起動時にOSやアプリケーションをネットワーク経由で読み込むため、広帯域のネットワークが必要となるが、十分なネットワーク環境が整っている環境では、これまでの資産や運用方法などをそのまま利用できるため、既存環境からの移行が簡単であるというメリットがある。
想定ユーザーとして、広帯域のネットワーク環境が整備されている大学や小中学校などの教育現場、官公庁・自治体、システムの一元管理が効果を発揮するコールセンターなどでの利用に適しているという。
ストレージ機能を外部に持つ以外は通常のデスクトップPCと変わらない運用が可能で、最新プロセッサの高い生産性を用い、アプリケーションや周辺機器などの既存資産をそのまま利用しながらセキュリティの向上が図れる。
また、OSやアプリケーションを含む複数のブートイメージを仮想ディスクとして1つの管理サーバ上で一元的に管理できるため、運用コストを大幅に削減できるとしている。
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