- 2006/02/27 掲載
IDC Japan、2005年国内サーバー市場動向を発表

レポートによると、2005年の国内サーバー市場は、2004年に続いて下げ止まり傾向を示した。x86サーバーが好調を維持しており、出荷金額で前年比9.0%、出荷台数で同15.5%の高成長を遂げた。通年の出荷台数は50万台を突破して52万1,0000台となった。
IDC Japanサーバー グループマネージャー中村正弘は「x86サーバーの需要は依然として強く、出荷台数は11四半期連続で2桁成長を続けている。単価下落率が鈍化してきたことから、出荷金額での貢献が大きくなってきた。また2005年は通信業において大型投資が多く見られた。対象製品はIA64サーバーとRISCサーバーであり、これが国内サーバー市場を底支えした」と分析している。
2005年のRISCサーバーとIA64サーバーの合計出荷金額は、前年より4.1%増加した。一方、メインフレームは前年比18.1%減と大きく落ち込んだ。2004年に更新サイクルのピークを迎えたことの反動が現れたといえる。
IBM、富士通、日本HPの三つ巴へ移行
ベンダー別では、2004年に続いて日本IBMが首位を守った(図2)。ただし、獲得シェアは20%を割り込んでおり、2位の富士通との差はわずか0.3ポイント。これに、日本HPが0.9ポイント差で続いている。
「日本IBMと富士通の差は、出荷金額でいうとメインフレームの大型機2台程度にすぎない。また、両社とも前年より出荷金額を減らしている。このように上位2社が足踏みしているところに、x86サーバーとIA64サーバーが好調で2桁成長を達成した日本HPが割って入った。国内サーバー市場の競合状況は、日本IBMと富士通による『2強』から、日本HPを加えた『三つ巴』に移行した」とIDGでは分析している。
日本IBMが2期ぶりに首位に。富士通は後退
また同時に、2005年第4四半期(10-12月)の国内サーバー市場動向も発表されている。これによると、2005年第4四半期のサーバー市場規模は1,610億円で、前年同期比0.6%減とほぼ前年同期並。出荷台数は14万2,000台で前年同期よりも10.6%増加しました。出荷台数の2桁成長は11四半期連続となった。
2005年第4四半期は、主要製品ではx86サーバーだけがプラス成長だったが、x86サーバーの出荷金額は前年同期比15.8%増となり、2期連続の2桁成長を達成した。出荷台数は同13.3%増で、11期連続の2桁成長となった。また今期は、IA64サーバーが2003年以降では初めてマイナス成長を記録したという。IDGでは前年同期に大型案件が集中したことの反動によると分析している。
ベンダー別では、日本IBMが2期ぶりに1位に復帰した(図3)。前期1位だった富士通は4位に後退した。2位は、5期連続で日本HPが維持しているとしている。
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