- 2006/01/25 掲載
ライブドア新社長に弥生の平松庚三氏
グループ解体の危機に瀕し、難局での手腕が問われる

会見によると平松氏は代表権はもたず、代表権は経理・財務担当 熊谷史人取締役に付与される。ただし現状では、堀江氏より取締役辞任届は受理しておらず、当面は取締役にはとどまる見込みで、今後の進退も未定。
商法の規定では取締役会の決議には取締役過半数の出席が必要。しかしながら一連事件での逮捕により、ライブドアでは取締役三名が拘留中であり、正常な業務の執行が困難と判断。
同日開催した取締役会で、急遽平松氏の社長就任を決定した。
平松氏は「具体的な目標設定はまだしていないが、コンプライアンス(法令遵守)とコーポレートガバナンスに優先順位をおきながら、成長を加速していきたい。」とコメントし、いち早く経営陣刷新を図ることにより早期の信用回復を目指す。
平松氏は北海道出身、米国アメリカン大卒。1973年ソニーに入社後、AOLジャパン社長などを経て、2001年11月からインテュイット社長に就任。2004年2月に独立し、同社が弥生へと社名変更をした後、2006年3月からライブドアグループとなりライブドア執行役員上級副社長も兼任していた。
ソニー時代に故盛田昭夫氏や出井伸之氏の薫陶を受け、ソニーイズムの継承者とも言われる。Equity Fundと組んで米国インテュイット社の日本法人からMBO、いわゆる経営陣による企業買収によって弥生を独立させる、その陣頭指揮を執ったのが平松氏。その後の2年間でさらに利益を3倍に伸ばし、弥生を国内屈指の会計ソフトベンダーへとおし上げた実績をもつ。
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