すかいらーくが「経理DX」と「脱ISDN回線」を同時にかなえた、ここだけの秘訣とは
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2024年1月でISDN回線が終了…
すかいらーくグループは、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどを直営するレストランチェーンで、国内外に約3100店舗を展開。2021年度の連結売上は2,645億円に上る。その資金管理を担当するのが、すかいらーくホールディングスの財務チームである。同チームでは、複数の銀行サービスを使って資金管理業務を行う。たとえば、銀行のCMS(Cash Management System)を使った取引先への振り込み、子会社の支払い代行、各銀行の専用システムを使った残高・入出金明細の照会などである。
しかし、その1つである某銀行の専用ソフトにおいて、別サービスに至急移行しなければならない状況が生まれていた。すかいらーくホールディングス 財務本部 経理財務グループ 財務チームの蔭木 英之氏は、次のように説明する。
「その専用ソフトは、会計システムに取り込むための入出金データの取得、給与振り込み、税金の納付などで活用していました。ところが、同ソフトで利用しているISDN回線が2024年1月に終了するため、新たなサービスに移行する必要があったのです」(蔭木氏)
ISDN回線はアナログ電話回線を使ったデジタル通信網であり、インターネット回線が普及する前から銀行のオンラインサービスで活用されてきた。しかし、固定電話網のIP化に伴ってサービスが終了するため、新たな回線とそれに対応した新たなサービスが求められていた。ここからは新回線への対応とともに、経理DXを進めるすかいらーくの取り組みを紹介する。
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