エッジコンピューティング最新動向を解説、ようやく見えてきた「活用ノウハウ」とは?
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今、エッジコンピューティングが注目されている理由
エッジコンピューティングとは、データを生み出す端末またはその近辺のサーバなど(つまりエッジ側)に、データを処理する機能を持たせることで、クラウド側へのデータ通信を抑え、アプリケーションのパフォーマンスを向上させる技術の総称だ。近年ではIoTの普及により、自動車や産業機械などあらゆるモノがインターネットに接続できるようになり、ビジネスで扱うデータの量が爆発的に増えているため、クラウド側でなくエッジ側で処理するニーズが生じているという。その背景をITRの金谷 敏尊 氏は次のように語る。
「これまでは、端末で発生したデータを一度クラウドに集約し、クラウド上のAIなどが処理した分析結果を端末に返す形態が多く見られましたが、トラフィック量が増大すると通信の遅延の問題が生じます。たとえば製造業のFA機器などではミリ秒単位の高速レスポンスが求められるものもあり、クラウドではなく端末に近いエッジ側で処理したほうが、リアルタイムに近い高速通信やデータ解析が実現します」(金谷氏)
エッジコンピューティングは、クラウドへの通信を抑え、データ分析処理などのパフォーマンスを向上させるだけでなく、クローズドな環境構築のニーズから導入が進む場合があると金谷氏は話す。
「製造業で扱うデータには、秘匿性の高い情報が含まれているので、簡単にクラウドには上げられないケースがあります。また、サイバー攻撃のリスクを減らすためインターネットへ接続しない方針の製造現場も少なくありません。このようなシステムではエッジコンピューティングが有力な選択肢となります。」(金谷氏)
低遅延通信とクローズド環境を実現できるエッジコンピューティング。ここからは、最新の導入形態や需要が高い産業分野、IT企業が提供するソリューションなどについて紐解いていこう。
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