- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
中国の急激な台頭などで、変革は待ったなしの状況
──鉄鋼業界では近年、どのような変化が起きていますか?新田 哲氏(以下、新田氏):1つには世界経済における中国の急速な台頭によるマーケットの変化があります。鉄鋼業界も例外ではなく、全世界の年間18億トンの粗鋼生産高のうち、中国は約半分の9億トンを占め、この分野での躍進は著しいものがあります。
また国内に目を向けた場合、業界再編や市場のニーズの変化などがありますが、原材料価格の高騰という大きな要因もあります。原料となる鉄鉱石や石炭の価格は、以前は安定的でしたが、2000年頃から大きく変動しています。
──業界の再編や、中国を中心とした新興企業の台頭、さらに市場のニーズの変化で、世界の勢力図は大きく変わっているのですね。
新田氏:はい。市場のグローバル化に伴う需要変動なども相まって、鉄鋼業界は“変化の激しい業界”となりました。こうした変化にスピーディにマネージメントサイクルを回していく必要があります。そのために、デジタル・トランスフォーメーション(DX)は重要な要素となります。
当社は川崎製鉄と日本鋼管が経営統合し、2003年にJFEスチールとなりました。「常に新たな価値を創造し、お客さまとともに成長するグローバル鉄鋼サプライヤー」となることを目指し、「IT構造改革の断行」、「IT活用レベルの高度化」、「ITのリスクの管理強化(セキュリティ)」という、ITに関する3つの施策をバランスよく推進しながらDXにも果敢に取り組んでいく考えです。
渡辺公成氏(以下、渡辺氏):このようなビジネス環境の急速な変化は、他の業界にも同様に起こっていますね。企業がいわば「攻め」のDXを推進するにあたっては、共通のテーマや方向性があるのではないでしょうか。すなわち、重要な基幹システムやレガシーシステムをどのようにこれからの時代に合うようにトランスフォーメーションしていくか、またできるだけ効率よく「守る」かが大きなテーマとなっています。
まず、こうしたレガシーシステムのトランスフォーメーションについておうかがいしたいのですが、JFEグループではどのように取り組んでいますか?
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!