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複雑化するシステムと増大するデータ、求められる新しいバックアップの仕組み
ビジネスの多様化に伴い、システム環境も複雑化している。オンプレミス/クラウドが混在する「ハイブリッド」、複数のクラウドサービスを利用する「マルチクラウド」などだ。さらに、ビジネスで利用するデバイスも多様化している。こうしたシステム/デバイスの管理に頭を抱えているIT管理者も少なくないだろう。さらに、データの増大も著しい。IoT(Internet of Things)やデータ駆動型ビジネスの普及に伴い、企業が扱うデータ量は飛躍的に増大している。しかも、こうしたデータはさまざまな場所に分散して保存されているのが実態だ。アイ・ティ・アールの金谷 敏尊氏は、「今後、この傾向がさらに加速するのは間違いありません」と指摘したうえで、以下のように説明する。
「IoT、ビッグデータ、Webマーケティングなどのニーズから、企業が管理すべきデータは増大の一途をたどっています。海外では製造業系企業がデジタルカンパニーを標榜し、データやソフトウェアを活用することでものづくりからサービスビジネスに転換する『サービタイゼーション』の例も多くみられます。データをいかに管理し、活用するかは従来より企業ITの課題でしたが、その重要度はますます高まっています」(金谷氏)
こうした中、改めて考えたいのがバックアップ/リカバリ対策だ。2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、企業におけるバックアップ/リカバリを含めたBCP/DR対策は急速に進んだ。その傾向は定着し、IT予算に占めるBCP/DR費用は高い水準で推移している。
しかし今後は、BCP/DRに加えて、システムの複雑化、データ増大にも対応できる、新たなバックアップ/リカバリの仕組みが必要になることは言うまでもない。
・現在のバックアップ/リカバリシステムが抱える課題とは
・実は「コスト減」につながるバックアップの見直し
・バックアップは「経営課題」と心得よ
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