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ビッグデータやソーシャルメディアといった動きに象徴されるように、企業や官公庁、学校において「データ」の重要性が増している。その一方で、こうしたデータを守る「バックアップ」や「リカバリ」については、実際に導入・活用できていないケースも多い。ここでは、とある損害保険企業を舞台に、データバックアップの課題とその解決策について紹介する。
同じCA ARCserve Backupを使っているのに差がついた月野くんと豊中くん。そうです、CA ARCserve Backupには、環境に応じてバックアップやリストアをさらに高速化したり、より利便性を高めたり、「知らなければ損をする」ような魅力的な機能が数多く用意されています。たとえばファイル数が多く大容量な環境を素早くバックアップするには「Enterprise Module」のイメージオプション機能が最適です。
一つ一つのデータを個別にバックアップするのではなく、ドライブ全体を1つの大きなファイルとみなしてバックアップするため、無駄な処理を減らせます。これにより大幅なスピードアップが可能になります。イメージオプションを使うと、通常のバックアップよりも8倍以上も速くなったという実績があります。環境によって異なりますから、 「30日間無償トライアル」で試してみてくださいね!
通常のバックアップは、1つ1つのファイルを オープン/リード/クローズしながらバックアップするため、処理に時間がかかります。1本道の踏切を多くの車が渡ろうとすると、一台一台が一時停止することで渋滞が発生してしまいますよね。それと同じ現象です。そこで図のように、イメージオプションを用いて、ドライブ全体を1つのファイルとしてバックアップすると、1台の大きなトラックに複数の車を積んで一度に踏切を渡るように渋滞の発生を防ぐことができます。ファイルのオープン/リード/クローズ回数が少なくなることで、無駄なオーバヘッドも激減し、高速なバックアップを実現するのです。
さらに、イメージオプションには、[ファイルレベル リストアを有効にする]オプションがあり、このオプションを利用すると、バックアップスピードを保ったままドライブ単位でバックアップを行い、リストアは、ファイル単位、フォルダ単位でも行うことできます。
企業には、文書やメール、画像など、日々さまざまな種類のデータが増え続けています。豊中くんが担当している「保険契約管理システム」では、契約者情報や事故調査の情報が日々増え続けているようです。こうした日々増え続ける大量のデータも、効率よくバックアップしていかなければバックアップ時間は長引くばかり。その点、CA ARCserve Backupには、重複するデータをバックアップしない「データ重複排除」と呼ばれる機能が標準で搭載されています。
たとえば、Wordファイルで作った資料など、ほとんど内容を変えずに別名で保存することはないでしょうか?そうした場合、それらファイルのほとんどが「重複」していることになります。CA ARCserve Backupでは重複部分を排除してバックアップするため、バックアップ先のディスク使用量が少なくなり追加のディスク購入などのコストが抑えられます。
こうした重複の無駄を排除することで、初回で25%の圧縮を、2回目以降はで平均で93%もの圧縮が行えます。
データ重複排除機能は、バックアップする際にファイルをより細かい「ブロック」に分割してデータの重複をみて、重複しているブロックは排除してバックアップするというものです。
同じ内容のブロックを排除するため、ディスク使用量を大きく節約できます。図のように1回目でもデータは圧縮されますが、2回目以降バックアップを繰り返していくことで、よりいっそう大きな効果が得られます。もちろん、この機能はファイルサーバだけでなく、SQLデータベースやOracleデータベース、そして仮想環境に対しても使えます。特に仮想環境では仮想マシンごとにOSが導入されているため、重複排除機能を利用するとバックアップ先のデータ量の削減はもちろん、バックアップ時間の大幅な短縮につながります。
バックアップする際にNASを使うと、社内ネットワーク(LAN)を圧迫し、日常業務などに影響が出ることがあります。そのため、バックアップ作業を実施する場合は日中を避けたり、休日などに行うなど、運用に工夫を凝らしている企業もあるのではないでしょうか。こうした悩みにもCA ARCserve Backupはお応えします。NDMP NAS Optionを使えば、LANを経由せずに、NASからテープドライブ装置へと直接バックアップが行えます。バックアップの際にはNDMPコマンドという操作指令を送るデータだけが流れるため、LANの帯域にバックアップデータは流れず、NASの大容量化にも安心してバックアップが行えます。
図のように、まずNASにテープライブラリを直接接続します。そのうえでLAN上のバックアップサーバからNDMPコマンドという制御指令をLAN経由で送ります。それを受けて、NASが直接テープドライブ装置へバックアップするため、LANにバックアップデータは流れません。さらにNASのデータを、テープドライブが接続された別のNASにバックアップする「3Way NDMPバックアップ」と呼ばれる機能も利用できます。