セルフサービス型 BI を活用し、ブレイク スルーを実現した企業たち(3/3)
不透明な時代を見通すための “新しい BI” とは
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「セルフ サービス型 BI」を活用しブレイク スルーを実現した企業
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイーは、グループで共通利用していた経理システムの切り替えに伴い、パッケージ ベースの管理会計システムを刷新しました。現場社員の力で、現場社員にとって使いやすい管理会計システムとするためには、誰もが気軽に利用できる Excel の利点を最大限に生かすことだと同社では考えました。
そこで、事業部門で日常的に使われる Excel をインターフェイスに、これと親和性の高い SQL Server と SQL Server Analysis Services を使った多次元データベース、Microsoft Office SharePoint Server を採用して管理会計システムを新構築したのです。これを機に、SharePoint Server にカスタマイズを施して承認ワークフローを設け、上長の承認を経た Excel の報告書はすぐ SQL Server にインポートされると共に、Excel 上の定型レポートで簡単にドリル スルーできる機能が盛り込まれました。
これによって、財務部門では、SQL Server 上に蓄積された実績・計画データを元に、経営層向けに直感的に状況を把握できる「速報値」を作成できるようになりました。Excel インターフェイスがさらに使いやすいよう改善しているため、全体的な業務効率のスピードが劇的に向上したといいます。 また、従来の管理会計システム利用時に比べ、データ量は 2.5 倍ほど増加したものの、キューブ作成の実行時間は以前の 3 分の 2 になりました。
三菱自動車工業株式会社
三菱自動車工業株式会社では、世界各国の販売データや市場調査データ、自社内の受注データなどから情報分析を行って中長期の商品戦略を立案する重要な業務を推進するにあたって、過去、ホスト コンピューター上の市場データの扱いに非常に苦慮していました。
1 つの表を作る場合でも、ホストで抽出するデータから最終的な表をイメージしながらデータを指定して集計のリクエストを行い、必要なデータを抽出するために複雑なコマンドで操作、手元の Excel で読み込める形式にデータ変換し、それをファイル転送指示するといった具合でした。これではデータ分析に力が注げないと新環境構築を決断。インターフェイスとしていた Excel との親和性の高さや分析用の BI ツール、開発に最適な統合プラットフォームなどがワン パッケージになっており、使いやすさが抜きんでていた SQL Server 2008 の導入を決定しました。またこれは、新しいライセンス体系を活用することで、導入コストとランニング コストの大幅な削減にもなりました。
新システムの導入効果は劇的なもので、Excel 上で、必要なデータを直接読み込むことができ、加工、分析が簡単に行えるようになり、作業効率が格段に向上したばかりではなく、会議中でも持ち込んだ PC ですぐにデータを調べて回答することができるようになりました。 また、従来のシステムでは取得したデータの標準化に時間がかかっていたのが、新システムでは Excel 上で簡単な操作でデータを加工できるようになり、そこで費やしていた時間をより高度な分析や試行錯誤で使えるようになったといいます。
ベルリッツ・ジャパン株式会社
ベルリッツ・ジャパンでは、ワールド ワイドで採用している業務システム、LCMS (ランゲージ センター マネジメント システム) が日本全国の拠点に導入され、受講生管理 (顧客管理) や受講料管理、授業スケジュール管理 (売上管理)、教師の出退勤、およびスケジュール管理 (稼働管理)、教材管理などが行われていました。それらの拠点のデータは、月に 1 回、ベルリッツ・ジャパンの本社と VPN 接続のネットワークで転送され、本社側でさまざまなデータ集計が行われていました。しかし、本社のデータベースは、他の部門から直接見られない構造になっているため、そのつど IT 部門に依頼する必要がありました。また、顧客情報が一元化されていなかったため、複数の拠点で受講された方のデータを検索する場合など、拠点に問い合わせする必要があるなど顧客対応に時間がかかる場合がありました。
そこで、同社ワールド ワイド IT の方針に則り、SQL Server 2008 を選定して統合データベースとデータ ウェアハウスを構築。これにより情報一元化と共有が図れ、各拠点で顧客のさまざまなニーズに迅速に対応できるようになりました。社内の各部署から統合データベースにアクセスできるようになり、IT 部門の負担も減り、スピードアップも図れるようになりましたといいます。蓄積されたデータの分析作業についても、仮説と実証、検証がすぐにできるようになり、分析軸を複雑に掛け合わせた分析が行えるようになりました。
SRIスポーツ株式会社
SRIスポーツ株式会社は、「XXIO」や「SRIXON」ブランドで知られるスポーツブランドのメーカーです。同社はアメリカやヨーロッパに加え中国などを中心とするアジア マーケットの開拓・強化のために、海外販売会社も含む精度の高い情報を収集し、集めた情報を物流や需要予測につなげる分析ツールを模索していました。そこでさまざまな BI ツールを比較検討した結果、必要な機能が多く盛り込まれ、価格も魅力的であった SQL Server 2008 の分析ソリューションの採用を決定し、販売情報の可視化を目的とした同社のシステム「VoiceR」を刷新してデータ ウェアハウスも再構築しました。
これにより同社は夜間バッチの処理によるレスポンスの遅延といった課題を解決し、膨大なデータをさまざまな角度から分析できるシステムを実現しました。これらは販売予算と販売実績対比の予実管理にも活かされ、簡単な操作で組織別の損益が見えるなど本当の意味で経営が活かせるシステムが実現しています。Excel 出力を行った場合の表も見やすく、ユーザーにとって痒い所に手の届くシステムが実現できたといいます。同社はこれからもデータ収集と分析を進め、グローバルな事業展開における経営判断の迅速化を目指しています。
いかがでしょうか? このように新しいセルフ サービス型 BI を導入し不透明なビジネス環境を見通す力を手に入れた企業が続々と現れています。この他にもマイクロソフトのサイトでは、セルフサービス型の新しい BI を活用しブレーク スルーを実現した企業の事例がたくさん公開されているので、ぜひ参照してみてください。また先ほど紹介した「Self - Service BI 体験サイト」で一度この新しい BI を体験してみることを重ねてお勧めします。
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難しそうなイメージが先行している BI ですが、Excel で大半が可能で、高度な分析も SQL Server でできてしまうなど、今やそれほど高いハードルではないことがおわかりいただけたかと思います。マイクロソフトなら、専門的な知識を必要とせず、だれもが自分自身で自由にデータを活用できる「Self - Service BI」を実現できます。この今までにない身近な BI を、実際に体験できるサイトをご用意いたしました。 |
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