セルフサービス型 BI を活用し、ブレイク スルーを実現した企業たち(2/3)
不透明な時代を見通すための “新しい BI” とは
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注目を集める “新しい BI”、 キーワードは「セルフ サービス」
こうした “新しいBI” を最もわかりやすく体現し、ユーザーが使いやすい形で提供しているのがマイクロソフトの「セルフ サービス BI」です。マイクロソフトのセルフ サービス BI は Microsoft SQL Server 2008 R2 をベースに、BI のための各種分析、レポート サービスを追加し、Microsoft Excel のアドインである PowerPivot for Excel を使って高度な分析を誰でも手軽に使えるようにしたものです。最大の特長としては、ユーザーのフロントエンドに使い慣れた Excel を活用している点でしょう。その他にも BI に必要なサービスをワンストップで提供することによりデータの統合や変換の問題も解決しています。ここでは「セルフ サービス BI」の構成について簡単に紹介しましょう。
企業の大規模なデータを Excel で自由に分析―PowerPivot for Excel―
PowerPivot for Excel は、Excel のアドイン機能で Excel 2010 本来の機能とそのイン メモリー エンジンを組み合わせて、大規模なデータセット活用した分析を可能にします。使い慣れた Excel のインターフェースを利用し、SQL Server をはじめ、Web、CSV、他社データベースなど、さまざまなデーター ソースからデータを取得し、ピボット テーブルやスライサーといった機能を使って高度な分析を行うことができます。PowerPivot for Excel の操作性は、Excel 単体の Pivot 機能よりも簡単で強力です。
分析したレポートを Web や Excel、PDF などの形式で出力―Reporting Services―
Reporting Services は、SQL Server に蓄積したデータを使用して簡単レポートを作成するための機能です。作成されたレポートは Web ページとして表示され、エクスポートにより Excel や Word などの Office ドキュメントの他、PDF、電子メールなどで配布することも可能です。
定型レポートの設計や配布を手軽に実現―Report Builder 3.0―
Reporting Service と連携してレポートの設計を行うのが Report Builder 3.0 です。 スタンド アロンのツールで、使い慣れた Office 製品と同様の操作感でレポートの設計が可能となっています。PowerPivot for Excel がデータ ソースや分析方法をカスタマイズして行うのに優れているのに対し、こちらはあらかじめ決められたデータから、定型レポートを作成したり、作成したレポートを配布する場合に適しています。
OLAP とデータ マイニングで多次元のデータ解析を実現―Analysis Services―
Analysis Services は、オンライン分析処理 (OLAP) 機能とデータ マイニング機能を提供します。外部データ ソースを指定して、そのデータ ソースから集計したデータを含む多次元構造を設計、作成、および管理することができます。これらの機能により、さまざまな視点からのダイナミックなデータ分析が可能となります。
データの統合や変換の課題を解決する―Integration Services―
先の課題にも挙げたように、BI の専用システムでは、他のサーバーからデータを取得したり、別のサーバーに出力したりする必要が発生し、データ形式の変換が必要になることもあります。Integration Services は、ファイルのコピーやダウンロード、イベントへの応答としての電子メール メッセージの送信、データ ウェアハウスの更新、データのクリーニングやマイニング、SQL Server のオブジェクトやデータの管理などが可能で、BI に関するデータ統合およびデータ変換の課題を解決可能です。
マイクロソフトではこの新しい BI を体験するための 「Self - Service BI 体験サイト」を提供しています。Self-Service BI の考え方から、実際に分析レポートを「作る体験」と「見る体験」ができるしくみになっています。ぜひ一度ご参照ください。