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セキュリティ対策手段として浸透したPPAPだが、現在は脱PPAPの方向へ
PPAPの名付け親である大泰司氏は、「2016年にタレントのピコ太郎さんの『PPAP』が流行しました。そうした中、メールなりすまし対策のプロトコル関係者と打ち合わせをしていた際に、この『PPAP』という言葉がプロトコルの名前のようだという話になり、命名することを思いついたのです。ちょうどそのころ、開催されていたCRIPTREC(暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクト)の委員会で早速『PPAPをやめませんか』と提案し、賛同を得られました」と振り返る。
このPPAPは、これまで多くの企業で社外の取引先にファイルを共有する際のセキュリティ対策手段として浸透してきたが、さまざまな問題点が指摘され、現在では脱PPAPがトレンドとなっている。しかし、PPAPを廃止して代替策として別のソリューションを採用した結果、取引先とのやり取りがかえって面倒になったという声も出始めている。PPAPに代わるファイル受け渡し方法の検討が急務となっているのだ。
PPAPの問題点はそれだけではない。ここからは、PPAPにはどのような問題があり、PPAPを脱却するにはどうすれば良いかを、PPAPの名付け親でもある大泰司氏が解説する。
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