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  • 2023/04/21 掲載
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あらゆる領域でセキュリティが求められる一方、「セキュリティ人材の不足」が深刻化している。その対策に苦慮している企業は少なくない。企業に最適な人材を確保し、限られたリソースで適切なセキュリティ対策に取り組むためにはどうしたらよいのだろうか。セキュアスカイ・テクノロジー取締役CTO、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会 代表理事、千葉大学非常勤講師である長谷川 陽介 氏に話を聞いた。

「専門性の細分化」によるセキュリティ関連職種の増加

 セキュリティの専門性が細分化している。それに伴い、仕事内容の異なる職種が数多く生まれ、今や「セキュリティ」というひと言で業務をくくれなくなっている。

 下の表はIPAによる「ITSS+(セキュリティ領域)」を抜粋したもので、セキュリティの専門性の細分化を示している。

画像
セキュリティの専門性の細分化

「左上の『セキュリティ監査』は、社内で決められたセキュリティのルールが守られているかどうかを調べるのが仕事の内容です。一方、右下の『脅威・脆弱性情報の収集・分析・活用』は、世の中でどんな脆弱性が生まれているのか、外に目を向けて社内にフィードバックする仕事です。向かう方向もやり方も違います」(長谷川氏)

 「セキュリティ人材の不足」が叫ばれて久しいが、採用企業側の、「セキュリティ人材が必要」のような言い方では、どの職種にあたるのかがあいまいすぎる。どのような役割、どのようなスキルを持つ人材が必要なのかの明確化が求められるのだ。

 以降では、こうした時代の変化を振り返るとともに、「セキュリティ人材の不足」課題と解消策を解説する。

この記事の続き >>
・なぜ企業のセキュリティ人材の採用は難しいのか?
・セキュリティ対策には人文系の知識も必要な理由
・「セキュリティ人材の不足」課題の掘り下げ 浮かび上がる3要素
・セキュリティを高めるために…チームとしてどう動くべきか

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