なぜ脱PPAPで手間が増える?“1通当たり1分時短”を実現できる「クラウド活用術」とは
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なぜ必要? 脱PPAPをおさらい
そもそもなぜ、脱PPAPを進める必要があるのかを振り返る。PPAPは、「ウイルス検知ができない」、「盗聴対策にならない」、「受信者負担を強いる仕組みになっている」という3つの大きな問題を抱える。こうした中、パスワード付きzipファイルの解析が容易になってきたことで、Emotetの感染被害が拡大した。
一方、JPCERTコーディネーションセンターの「マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起」によると、「Emotet感染によるメール送信に悪用される可能性のある『.jp』のメールアドレス数が2022年3月の時点で、2020年の感染ピーク時の約5倍に急増している」。潜在的な感染リスクも高まっている中、手間がかかる割にセキュリティリスクが減らないPPAPから脱却しようという動きが活発化してきたのである。
PPAPの代替手段としては、Boxなどのクラウドストレージ利用が考えられる。しかし、利用者からは「手間が増えた」「誤送信が増えた」などの声が散見され、脱PPAPによる新たな課題が見えてきた。ここからは、脱PPAPで生まれる課題について紹介しつつ、安全かつ効率的にメールを送受信できる脱PPAPの最適解について解説していこう。
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