• 2021/11/18 掲載

「白票→賛成」、妥当?=関西スーパー統合、法廷闘争に

時事通信社

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エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの経営統合案が僅差で承認された関西スーパーマーケットの臨時株主総会での集計に疑義が生じている。白票(棄権)として投じられた議決権が、株主の意向で最終的に賛成票として集計されたことを問題視し、争奪戦を繰り広げ統合に反対する首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)は神戸地裁に統合差し止めの仮処分を申請した。専門家の間でも意見が分かれる「極めて特殊な事例」(企業法務に詳しい弁護士)で、月内にも下される裁判所の判断に注目が集まる。

総会検査役の報告書などによると、ある法人株主は事前の議決権行使書で賛成としていたが、総会に出席した代表者が白票を提出。会場での投票が優先される仕組みを誤解していたためで、気付いた代表者は結果公表前に白票は誤りだと申告。関西スーパーは賛成票として取り扱った。

白票なら賛成は出席者の3分の2に満たない65.71%で統合案が否決されていたが、賛成票に変わったことで66.68%となり、可決された。

企業法務に詳しい上村達男早大名誉教授は「誤ったにせよ、一度提出した議決権の内容を変更するのは問題だ」と、関西スーパーの対応に疑問を投げ掛ける。総会運営に詳しい弁護士も、マークシートによる投票を口頭で変更した点を問題視している。

一方、企業買収に詳しい牛島信弁護士は「株主の言動などから賛成意思は明白。本来の意図を認めるべきだ」と賛成票への変更を支持。変更が集計結果の公表前という前提で同様の見解を示す他の弁護士もいる。

裁判所は12月1日の統合予定日前に判断を示すとみられる。

【時事通信社】

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