- 2021/11/17 掲載
大日本印刷など、地方バス向けにNFCタグを活用したキャッシュレス決済のしくみを開発
本実証実験は、DNPが新たに開発したNFCタグ(※1)を活用し、乗降区間によって料金が変わる地方バスで、スマートフォンで決済できるシステム(※2)を検証するものです。
地方バスの運営会社は、読取端末を導入する必要なく、低コストでキャッシュレス決済対応ができるため、経営効率の改善が見込まれます。また、同じNFCタグを地域に密着した店舗などに配置することで、地方・地域全体のキャッシュレス化も可能になるため、スマートシティやMaaS(Mobility as a Service、移動手段のサービス化)領域にも活用できます。
【本システムの概要と特長】
本システムでは、バスの料金ボックスのほか、店舗や施設に、予め発行した薄い小型の紙やシール形状のNFCタグを貼付・配置することで、決済端末など特別な機器が必要なくキャッシュレス決済サービスを導入することが可能です。
利用者は、スマートフォンをNFCタグにタッチすることによって乗降車情報を蓄積し、ロケーションシステム等の位置情報を掛け合わせることによって、乗降車区間を識別します。利用者のスマートフォンがオンラインに接続したタイミングで、クラウドサーバー上で決済が完了します。NFCタグを読み取る乗降車時の通信環境に左右されないため、山間部など電波の届きにくい場所でも利用できることを想定しています。
※1 NFC、NFCタグ、リーダー/ライターモード:NFC(Near Field Communication)は、13.56 MHzの周波数を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信技術。非接触ICチップを搭載する「NFCタグ」や、このタグをスマートフォンなどで読み取るための技術仕様「リーダー/ライターモード」などの技術仕様はNFCフォーラムが策定しています。NFCタグは、QRコードと異なり、撮影による複製ができないなど、セキュリティ上のメリットがあります。
<参考> 2019年12月9日ニュースリリース「 NFCタグを活用した技術検証について」 https://www.dnp.co.jp/news/detail/1193347_1587.html
※2 特許出願中
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