- 2021/11/17 掲載
豪賃金、第3四半期は前年比+2.2% パンデミック前水準を回復
第2・四半期は1.7%上昇。前年同期は1.4%上昇と過去最低の伸びだった。
第3・四半期は民間部門が2.4%、公的部門が1.7%、それぞれ上昇した。
前期比では0.6%上昇し、市場予想(0.5%上昇)をわずかに上回った。
市場ではより力強い伸びになるとの期待が広がっていたことから、データを受けて豪ドル/米ドルは0.7280米ドルと20ポイント下落した。
賃金の伸びは2019年の水準を回復したものの、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)がインフレ率を目標に維持するのに必要と主張する3%強には届いていない。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ベン・ウディ氏は「今回のデータから中銀は、短期的に低金利を維持する必要があるという確信を得るだろう。ただ、2022年には賃金の伸びが加速し、中銀に圧力がかかると考える」と述べた。
調査対象の18業種のうち、第3・四半期の賃金伸び率が3%を超えたのはハイテク・専門職だけだった。鉱業やメディアを含む8業種では2%を下回った。
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