- 2021/11/17 掲載
S&P500の来年末想定5100ポイント、上昇鈍化=ゴールドマン
ゴールドマンのアナリスト、デービッド・コスティン氏は「経済成長の減速、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め、実質利回りの上昇は来年のリターンが平均をやや下回ることを示唆している」と述べた。
S&P500構成銘柄の1株当たり純利益は22年に8%増の226ドルになると予想。22年の利益率は12.6%と40ベーシスポイント(bp)上昇するが、23年には法人税改革の影響で低下するとした。
また、実質金利が上昇したとしても依然としてマイナス圏で推移し、株式への資金配分は引き続き過去最高水準になると指摘。一方で、将来的な利上げによって強気相場が崩れることはないものの、FRBの引き締めサイクルにおける過去の経験上、株式のバリュエーションが一段と拡大する可能性は低いとした。
セクター別ではIT、金融、ヘルスケアを「オーバーウエート」とした一方、消費財、公益、電気通信サービス、自動車を「アンダーウエート」に設定。ウイルスやインフレに敏感なシクリカル(景気循環)株を保有し、労働コストが高い企業を避け、利益率が高い成長株への投資を推奨した。
ゴールドマンとは異なり、モルガン・スタンレーはS&P500が22年に下落に転じると予想。利益成長が鈍化し、金利が上昇して株式市場がより不安定になるという。
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