- 2021/08/03 掲載
NZ中銀、住宅ローン融資基準の厳格化検討へ
住宅ローンのローン資産価値比率(LVR)の一段の引き下げや返済負担率制限の導入、金利の下限設定などを検討し、10月の導入を目指す。
LVRは、銀行の融資額とその融資を使って取得する不動産評価額の比率を示す指標で、LVRが80%を超える借り手は経済的負担が大きいと見られている。
中銀は昨年4月、新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受けた景気を下支えするため、LVR規制を1年間撤廃することを決めたが、住宅価格の高騰を受け、今年3月に規制を復活させた。
中銀のバスカンド副総裁は「住宅価格が下落した場合、一部の購入者は不動産の価値が住宅ローンの残高を下回るネガティブ・エクイティに直面する可能性がある」と指摘。「こうしたリスクを管理するため、LVR規制の調整を既に行っているが、リスクの高い融資は十分に減少していない」と語った。
中銀は、LVR80%を超えて貸し出すことができる金額を新規融資全体の10%と、現行の20%から引き下げることを提案しているという。
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