- 2021/03/30 掲載
英国の仮想通貨規制、ステーブルコインを重視へ
ステーブルコインは競争が阻害されるリスクがあるとしている。
フェイスブックは2019年、独自のステーブルコイン「ディエム」(「リブラ」から名称変更)を導入する計画を発表。各国政府・中銀の間で、大規模な決済手段が一夜にして登場する可能性があるとの懸念が広がった。
同相は金融会議で「競争に対するリスクを管理する必要がある」と発言。「既存のオンラインサービスに接続できる一部の企業が、直ちに独占を実現し、他のプレーヤーを締め出す可能性がある」とし「仮想通貨市場全般に介入する必要性は、それほど差し迫ったものではないと考えている」と述べた。
同相は、仮想通貨ではステーブルコインの取引高が最も多いと指摘。現時点でグローバル市場で覇権を握っているステーブルコインはないが、状況が急激に変わる可能性があると述べた。
時価総額ベースで最大のステーブルコインは「テザー」だが、時価総額はビットコインに遠く及ばず、商取引にもほとんど利用されていない。
同相は、ビットコインなどの仮想通貨を支える分散型台帳技術について、英国はイノベーションを阻害したり、保護主義的な政策は取らないとも発言。
「金融サービスの効率を飛躍的に高め、将来的に消費者と経済全体に恩恵をもたらせる一世代に一度のチャンスがここにある」と述べた。
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